AnnaBabyTokyo

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9月は不登校になりやすい?夏休み後の心理変化とは

今、国の統計上、中学生の33人に1人が不登校になっていると言われており、時期としては9月に不登校になる生徒が多いそうです。
今週から新学期が始まりましたが、夏休み後のお子さんの心理変化をひも解いといてみましょう。

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友だち親子ほど不登校になりやすい?

お子さんと何でも話しあい、まるで友だち関係のような親子のことを「友だち親子」と呼びます。
実は、「友だち親子」と自負している家庭ほど、不登校が多いのも現状のようです。
原因はお子さんではなく、親の方にある場合が多く、親は何でもお子さんが隠し事をせずに、話してくれていると勘違いしているケースが多いのだそう。

お子さんは、仲良しのパパやママを悲しませたくないため、学校で苛められていることや、本当に進みたい進路について話せなかったりしている場合があるのです。

1学期は、順調に学校生活を送っているようでも、夏休みまでの数か月間に、状況が変わり、ストレスを抱え、お子さんは、パパやママに打ち明けようとしている間に、夏休みに入り、一旦、学校での問題は忘れてしまいます。

しかし、2学期に学校が始まると、1学期に起こっていた問題は、続いていたりするので、お子さんは現実に引き戻され、パニック状態になり、不登校となるケースが多いようです。

お子さんへのプレッシャー発言とは?

また、親としては、子どもへのねぎらいの言葉であったり、将来を考えてアドバイスしていることが、裏目に出てしまうこともあります。

  • 部活動は内申点に響くから辞めずに続けない
  • 強い子になってほしい
  • 純粋であってほしい

などです。

「勉強しなさい!」という言葉は、逆効果だということはもう周知のとおりで、今ではやかましく言う人は少なくなったようですが、上記の3点もかなりプレッシャーを与えているそうです。

その結果、部活動の上下関係に悩んでいることを両親に打ち明けられなかったり、苛められている弱い自分の姿を親に見せたくないと思ったり、異性に恋心を抱くのが汚らわしいと思うなど、思春期のお子さんたちの心にダメージを与えているかもしれないのです。

子どもの打ち明け話は最重要事項!

元気がない状態が続いているけど、かろうじて学校に登校している場合は、何かのサインです。
そのあと、お子さんが、実は部活のことで悩んでいる、進路のことで悩んでいる、苛めのことで悩んでいる、などと打ち明けてきたら、叱らずに最後まで話を聞いてあげることです。
この時に攻めてしまうと、お子さんは味方だと思っていた家族も敵だと思うようになり、内向的になります。
思春期の時期に味方がいないと思ってしまうと、内向的な精神状態がさらに悪化して部屋から出てこれなくなり、不登校になります。

最悪のことは考えずに見守ること

不登校になってしまったら、無理に学校に行かせず、お子さんに考える時間を与えてあげましょう。
最悪のことを考えてしまう場合も多いですが、何も言わずそっと見守るのが得策だそうです。
そして、誰しもがよく言ってしまう「普通はさ……」というフレーズ。
この「普通」という言葉が、一番お子さんを傷つける言葉となります。
「普通はみんな学校に行くでしょう」
「普通は自分で起きるでしょう」
「普通は部活に入るでしょう」
「普通にしてたら苛められないでしょう」
などです。

さいごに

不登校になってしまうお子さんは、自分のことよりも人の気持ちを考える優しい子が多いと言います。
感受性が豊かであるともいえるので、この時期を乗り越えた子は、自分の痛みも、人の痛みもわかるので、将来大物になっている人も多いのです。
お子さんが不登校になる前に、プレッシャーとなる言葉をかけていないか、「普通はさ……」が口ぐせになっていないか、パパやママの言動も振り返ってみましょう。
※参考:『NHKあさイチ』