AnnaBabyTokyo

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栄養補助金で母子の健康度UP

アメリカでのお話になりますが、アメリカでは2009年から政府が、低収入の母子家庭に対し、栄養プログラムの提案と、その補助金を支給する制度がスタートしていました。
その結果、そのプログラムに参加した母子の健康度が有意にUPしているそうです!?
詳細を見てみましょう。

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栄養プログラムはやはり大切

冒頭でご紹介したアメリカ政府の取り組みは、2009年から実施後、はじめて、カリフォルニア大学での研究報告で、その経過が公表されました。

このプログラムは『特別補助栄養プログラム(WIC)』と呼ばれるもので、アメリカの妊婦さんや出産後の女性全体の1/4ぐらいが登録しているプログラムです。

この特別補助栄養プログラム(以下WICと明記)は、1970年代から導入されていましたが、2009年まで変更されていませんでした。
そのため、2009年の改定を機に、女性が新鮮な果物と野菜を購入するよう義務付け、同時にフルーツジュースの供給と、月の食事費用10ドルが付加されました。
また、改定では、全粒穀物と低脂肪乳の購入も必須としました。

こうして低収入の母子家庭では、健康的に栄養プログラムが取り入れられるようになったのです。

精製穀物と全乳を減らせば健康に?

以前から、特に母子の健康は、精製穀物(白く精製された小麦粉や砂糖など)と牛乳や生クリームなどの全乳製品の摂取を控えると、ある程度良くなることがわかっていました。

調査ではWICを導入した後の250万人の母親のデータが解析され、そしてその母親たちから産まれた約300万人の小児のデータが解析されました。

その結果、母子ともに健康指数が大幅に改善されたということです。

WICの取り組みで、食事費用10ドルが支給されましたが、精製穀物ではなく全粒穀物や低脂肪乳を買うことが必須項目となったため、きちんと守った母親が、いかに多かったかがうかがえますね。
※参考:『JAMA小児科学』2019年7月

栄養教育はある程度の強制が必要?

この研究報告のように、栄養教育は食費が支給されるなど、ある程度、規則を作ったうえでご褒美があるような形で実行すると、健康度がUPするようですね。

ダイエットに成功する人は、自分に厳しい条件をつけて、自己を律していますね。
例えば、お子さんの好き嫌いの改善や、パパママのダイエットにも何かルールを作り、ご褒美があれば、成功しやすいかもしれませんね。