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学歴の高い人ほど栄養バランスの良い食事をしている?フランス・研究

学歴の高い人ほど、理想的な栄養バランスの食事をとっていることがわかってきました。特に鉄と葉酸の摂取が多いそうです。その格差は低所得国ほど顕著なようです!?
フランスとWHOの共同研究の詳細を見てみましょう。

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所得格差のある国ほど、栄養バランスの差もある?

フランスのリーズ大学の研究発表により、冒頭のようなことがわかってきました。

この研究は、WHOヨーロッバ(世界保健機関機構欧州事務局)と共同で調査され、欧州12ヶ国、約27,000人の国民データが解析されました。

社会経済的地位、学歴、食生活の相互作用を中心に調査されました。

その結果、高等教育を受けることは、ヨーロッパの低所得国における「質の低い食生活」を緩和する効果がある、という可能性が示されたのです!

学歴と食生活の関連とは?

調査を進めていくと、教育レベルが高い人ほど、健康的な食事の一環とされる栄養素の摂取が多いことが判明。
得に「鉄」と「葉酸」の摂取量が高かったそうです。

 

この調査結果は、低学歴の人たちに対し、優先的に、良好な栄養を支援する政策の必要があることを指している、と研究者たちは述べています。

低所得者ほど、質の低い食生活より生活習慣病に?

質の低い食生活は、栄養が偏るため「肥満」「高血圧」「心血管疾患」といった非伝染性疾患にかかりやすく、ヨーロッパ全体の大きな健康課題になっています。

2018年度の統計によると、WHOヨーロッパが管轄する成人の59%が「過体重」や「肥満」になっており、『非感染性疾患』での死亡、疾患、障害の主な原因にまでなっています。

そしてこの統計は、低学歴で低所得者の人ほど顕著ということもわかりました。

WHOでは、こうした肥満問題や病気を未然に防ぐため、差別的な意味ではなく、各国家的が、単なる食事調査だけではなく、食生活と所得格差の問題、食生活と学歴の問題を把握することを推奨しています。

低学歴・低所得の層に支援するプログラムを!

研究者たちは、国民の所得と食事の質は関連しており、そして教育は人々の健康意識にも関連している。
そのため、低学歴、低所得者の人たちに教育を支援する戦略が必要だと述べています。
特に恵まれない境遇の人たちに教育の機会を与えることで、粗末でカロリーの高い食生活から、栄養改善となる「質の高い食生活」にシフトすることに役立つとのことです。
※参考:『プロスワン』

さいごに

ヨーロッパでの研究結果でしたが、日本でもお子さんの学年が上がるごとに、「家庭科」の授業で、食生活や栄養知識が学べるようになっていますね。
キチンとした食生活の知識を培っておくと、身体だけではなく、脳にも栄養が届くので、成績も伸び、今後の人生も豊かになることでしょう。