赤身肉や加工肉(ハム・ウィンナーなど)は、食べ過ぎるとガンや高血圧、肥満などの原因になると言われていますね。
しかし、最新のカナダの内科学研究で、これらの食品と病気との決定的な関連は見られない、と発表しました。
詳細を見てみましょう。
赤身肉や加工肉の健康被害はどの程度?
今、世界中で、赤身肉や加工肉(ハム、ウィンナー、ベーコンなど)の健康被害が問題となってきています。
そこで、カナダのダルハウジー大学とマクマスター大学が研究に乗り出したところ、
こと、赤身肉と加工肉摂取は、心血管疾患やガンなどとは、関連性が認められない。
と発表しました。
赤身肉の摂取が多い、約5万人の解析データでは?
研究では、約54,000人のデータから、赤身肉・加工肉摂取と、「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクの関連性を調査し、解析しました。
その結果、赤身肉と「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクとの関連について、統計学的には、認められなかったということです。
そして、世間の心配とは裏腹に、1週間に3皿程度の赤身肉・加工肉を摂取している人たちの場合、むしろ、「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクが低下していたとのことです。
どんな食品でも、摂りすぎはいけませんが、程度の肉類摂取は、むしろ健康度UPに貢献しているかもしれないのです。
赤身肉の程度の摂取は健康的?
また、対象者に赤身肉や加工肉について質問したところ、
- 程度の摂取ならむしろ健康的だと思う
- 今までの食生活を変えてまで控えようとは思わない
- 味が好き
など、肯定的な意見が多かったということです。
さいごに
この研究結果をふまえ、研究者たちは、
今は、世界中で赤身肉や加工肉の摂取が問題視されている。
生活者が手に入る情報を基に、自分自身の判断で食生活を決める時代になっている。
と述べています。
※参考:『内科学年報』
成長期のお子さんは、赤身肉も成長の糧として必要な食材です。
パパママ世代や成人は、赤身肉を、なるべくジャンクフードとして食べず、野菜や魚介類のバランスを考えて、取れ入れたいですね。
健康のために、神経質に赤身肉を避ける必要はないのかもしれません。