AnnaBabyTokyo

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楽観主義は血管を元気に?「笑う門には福が来る」の科学的根拠が発表!?

最近、「お腹が痛くなるほど笑った」経験はありますか?
お腹の底から笑うと、かなりお腹の腹筋を使い、インナーマッスルも鍛えられるといいます。
そして、「笑う門には福が来る」という、ことわざもあるように、笑顔を絶やさない人は、物事を前向きにとらえるので、「怒りによる失敗」も少ないといえます。
一見、楽観主義は「いい加減な人」と思われがちです。
しかし、楽観主義は、血管を健康にし、特に心疾患を予防することが、アメリカの研究でわかってきました。

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楽観主義は血管を健康に!心疾患リスクを低下!?

アメリカの『マウント・シナイ・セント・ルークス』という研究機関によると、「楽観主義の人たちは、心血管疾患にかかるリスクが低下するようだ」と発表しました。
一方で、悲観主義の人たちは心血管疾患にかかるリスクが上昇することもわかっています。

「キレやすい人」は一般に、ネガティブ思考が強く、悲観主義ですね。
そして、そういう人に限って、血圧が高く、激怒した瞬間に心臓発作を起こしたり、くも膜下出血を起こして倒れる、という症例が多いのも現実です。
こうした症例は、いずれも「血管が不健康」だから起こるのです。

楽観主義者の将来は?

研究では、楽観主義者の人たちの将来と、心血管イベント、そして全死因の死亡率との関連について分析されました。

「心血管イベント」というのは、血流の悪さによる心臓系にまつわる病気のことをさします。
「高血圧」「心臓発作」「心筋梗塞」「脳梗塞」「くも膜下出血」など。

その結果、楽観主義者の人たちは、「心血管イベント」のリスクが、有意に低下するとことがわかったのです。

楽観主義者は病気を遠ざける?

また、研究では、楽観主義者の人たちは、全死因による死亡リスクでも、有意に低下することが認められました。
「病は気から」とも言いますが、楽観主義者の人たちは、悲嘆することもないので、いつも血の巡りいい状態でいられます。
そして「血の巡りが良い」と脳への血流もスムーズになるので、脳までも健康でいられるのでしょう。
「負のスパイラル」と無縁だと、『健康』という何事にも代えがたい「資産」が手に入りますね。

さいごに

研究者たちは、「楽観主義と心血管イベントの低下」、この関連の根底には、生物行動のメカニズムがあるはずだ、と述べています。

今後、この実態を詳細に定義して、楽観主義を促進し、悲観主義を軽減するよう、医療機関で推奨できる対策が必要だということです。
※参考:『JAMAネットワークオープン』2019年9月

日本でも、医師がコメディ映画やお笑い番組、寄席などで、患者さんに「笑う機会」を増やすよう、指導している方もいらっしゃいますね。
まだまだ少数派ではありますが、お子さんも含め、家族で笑顔の絶えない生活を送ることが、健康の推進につながるでしょう。