AnnaBabyTokyo

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筋トレは悪い生活習慣をカバーして健康に?豪・研究

筋トレは男性を中心に行っている人が、日本でも徐々に増えているようですね。
この「筋トレ」、仮に喫煙やアルコール摂取などの悪い生活習慣があったとしても、それをカバーして肥満やガン、糖尿病などの慢性疾患を予防する効果が期待できることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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筋トレは重要なのか?

筋トレというと男性のイメージがありますが、腹筋や背筋、スクワットなどなら、女性でも取り入れている方が多いことでしょう。
人気トレーナーのプログラムが書籍化されているので、それらをまじめに実行している人は、立派な筋トレ実行者と言えますね。

アメリカでは国の公衆衛生ガイドラインで週に2回以上の筋トレを行うよう、国民に呼びかけており、新たな調査では、約60%の人が、全く行っておらず、残り約30%が時々実行する程度、そしてまじめに取り組んでいる人は10%ほどだそうです。

このアメリカでの調査をもとに、オーストラリアのサザンクイーンズランド大学が横断研究を行いました。

その結果は!?

筋トレは悪習慣をカバーして有意に健康になる?

研究では、アメリカの全国の成人約40万人のデータを用い、筋トレの頻度の解析結果をもとに、慢性疾患との関連性を調査しました。
対象年齢は18歳から80歳までの成人です。
筋トレ頻度の結果は、前述の通りですが、筋トレと慢性疾患の関連性を調査した結果、筋トレを定期的に行っている人は、有意に、肥満、糖尿病、ガンなどの生活習慣病や慢性疾患の発症リスクが低いことがわかりました。

調査項目には、年齢、性別、収入、喫煙の有無、飲酒、有酸素運動の有無など入っていましたが、全項目に置いて、筋トレを行っている人は、行っていない人よりも生活習慣病(慢性疾患を含む)の発症リスクが低かったのです。
※参考:『米国予防医学雑誌』2018年10月

すなわち、タバコを吸い、お酒をよく飲んでいても、筋トレをまじめにしている人は、健康維持できるのかもしれませんね。

日本でも「運動不足」が深刻化

まだ20代から40代の人は、高齢者に多い病気のことは、「自分とは関係ない」と思いがちでしょう。
しかし、肥満や糖尿病、各種ガンなどの生活習慣病は、若年齢化しており、お子さんにも起こりうる病気でもあります。
今、高齢者に起こっている問題は、その方たちの若い頃の生活習慣が反映されているとも考えられており、「運動器症候群」(ロコモティブシンドローム)は長年の「運動不足」が原因で自立度が低下する病気です。
たかが「運動不足」と思いがちですが、この「運動不足」が原因で、なんと日本では毎年5万人もの人が亡くなっているのです。
この数は、厚生労働省の発表によると、喫煙や高血圧に次いで多いことになります。

これを防ぐには、子供の時期から「運動」の大切さを知り、成人になっても運動を取り入れて、筋肉を鍛えておくことが重要です。
筋トレというと、苦しいトレーニングのイメージがあるかもしれませんが、ウォーキングや、いつもの行動範囲で、歩く機会を増やすだけでも、筋肉は鍛えられるので、無理のない範囲で、10分でもいいから、カラダを動かす機会を作ってみましょう。

さいごに

筋トレやウォーキングなどのカラダを動かす習慣が増えれば、少々の悪い習慣はカバーできるようなので、喫煙や飲酒、スイーツ好きの方は、筋トレをはじめ運動習慣を増やすことで健康寿命が延びるかもしれませんね。