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人類は40万年前もボーンブロススープを缶詰めに?イスラエル・研究

「豚骨」「牛骨」「鶏がら」など、今ではどこの国のお料理にもこうした食肉とされる動物の骨が、スープエキスとして使われていますよね。
そして、食品を長期保存するために、”缶詰”も発明され、人々の食生活は豊かになりました。
実はこうした方法、人類は40万年前から行っていたことが、最新の古代遺跡の発掘からわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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人類は40万年前から食生活に動物の骨を利用?

イスラエルのテルアビブ大学の研究では、スペインとの共同開発で、先史時代の遺跡を解析していました。
その結果、人類は40万年前から、食肉として狩猟した動物の骨と皮を保存して、その後、食料として摂取していたことがわかってきたのです。
当時の人々は、動物の骨や川が、栄養豊富なことがわかっていたようです!?

動物の骨髄は、ヒトの貴重な栄養源

イスラエルのテルアビブ近郊の洞窟から、近年、多数の旧石器時代の遺跡が発掘されています。
特に「ケセム洞窟」は、当時の食料保存庫のような役割を果たしていたようです。

発掘された遺跡からは、最大、動物の骨や皮を9週間も保存していた跡が見つかり、人々は土器などに、動物の骨髄を保管し、後に煮だして(現代のスープ)、食していたのではないか、と考えられています。

すなわち、土器は、当時の缶詰のような役割を果たしていたことになるのです。

さいごに

この発見により、研究者たちは、「食料保存法」の歴史にも、「食の遅延消費」の研究にも、大きな貢献につながったと述べています。
※参考:『サイエンスアドバンス』2019年10月

今でこそ、保存食も、動物の骨や皮を利用した「ボーンブロススープ」は一般的ですが、こうしたアイディアは、人類のDNAに流れていた”古い習慣”に基づくものだったのかもしれませんね。

コンソメスープのベースは牛骨、ラーメンの豚骨や鶏ガラも、動物の骨を利用した「ボーンブロススープ」の一種です。
こういう食の歴史や遺跡の発見があると、ラーメンの「トンコツスープ」にもロマンを感じませんか!?