40代の男性は働き盛りで、まだまだお子さんが小さい方も多いことでしょう。
また社会の晩婚化で、これから妊活という方もいらっしゃるでしょう。
そんな40代パパに多くなっているのが「前立腺肥大症」です。
40代に突入すると罹患率が高くなります。
男性にしかない疾患なので、ママもご主人のカラダの異変に気付けるようにしておきましょう。
前立腺のトラブルとは?
前立腺は男性特有の臓器で、妊活はもちろん、排尿の調節にも関与しています。
前立腺の真ん中に尿道があり、「前立腺肥大症」にかかると、尿道が狭くなり、残尿感や尿漏れ、夜中に何度も起きる頻尿などの症状が出てきます。
さらに肥大すると、尿道が閉ざされ、膀胱炎やもっと進むと腎不全などを引き起こします。
前立腺肥大症の症状とは?
一般に、男性の健康な尿の勢いは、割り箸1本程度の太さと言われています。
それよりも尿幅が細い人は、尿の勢いが衰えていると考えられています。
- 尿の勢いの低下
- 尿が出にくい
- 頻尿
- 夜中の頻尿
- 残尿感
などの症状が続くようなら、早めに医療機関で相談してみましょう。
内科では気づきにくい場合があるので、泌尿器科を受診すると発見が早く、大事には至らないでしょう。
パパの行動に注意!?
パパの行動に以下のような異変があると、前立腺肥大症かもしれないので、神経質になる必要はありませんが、ママやご家族の方も、40代以降の男性の行動を観察してあげましょう。
- 下着が汚れている
- トイレに1分以上いる
- 飲酒時でもないのに「またトイレ?」
- 夜中に何度もトイレに行っている
などの行動です。
風邪などの不調はさておき、そういう期間が続いているようなら、注意が必要です。
前立腺肥大症と間違いやすい「頻尿」のカラクリとは?
しかし、頻尿だからといって、必ずしも「前立腺肥大症」の疑いがあるとは限りません。
膀胱は、一般に尿が満タンになると、脳に指令を送り、尿意を感じさせて、ヒトにトイレに行く行動を起こさせます。
しかし、40代以降になると、加齢と共に、そのセンサーも鈍りがちになり、尿が溜まっていなくても尿意を感じる場合があります。
また、夜中にトイレが行く回数が増えるのは、下半身に溜まった水分は、就寝中に腎臓に送られてきて尿を作ります。
しかし、加齢やストレスなどで、夜間に多くの尿を作り過ぎて、夜間頻尿を引き起こしているケースもあります。
また就寝前に飲料を飲みすぎると、一時的にこういう状態になることもあります。
さいごに
前立腺肥大症と診断されたら、初期症状なら薬で治るかもしれませんが、手術を受けることになるかもしれない大きな病気です。
頻尿=前立腺肥大症とは言い切れませんが、頻尿は何かしらのサインとも言えるので、見逃さず、早めに医療機関に相談するようにしましょう。