AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

睡眠不足は脂肪代謝に影響して太りやすい!? 米・研究

働き世代のパパママは、仕事がある日は、ほとんどの人が、「睡眠が浅い」そうです。もちろん、個人によって程度の差はありますが、それが深刻化して、睡眠不足に陥ると、様々なカラダの不調が出てきて、肥満や糖尿病の原因になるそう。
その原因は脂肪代謝が、睡眠不足により悪くなるからだとか!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20191124154615j:plain

働いている日は、睡眠が浅く、食後の満腹感も感じにくい?

アメリカのワシントン大学の研究によると、
ヒトは、働いている日(多くの人が平日)は、ほとんどの人が、睡眠が浅くなり、そして食後の満腹感が感じにくく、食品中の脂質の代謝を悪くしている、と発表しました。

なんらかのストレスで、睡眠が妨げられると、有害な代謝障害がでることが、今までの研究でもわかっていました。

それが長期にわたるとどうなるのでしょうか?

睡眠障害が長期にわたると肥満、糖尿病リスクが高くなる?

研究では、長期にわたる睡眠障害は、ヒトを肥満と糖尿病に導くことが証明されました。
これまでの研究では、肥満と糖尿病に関しては、グルコース代謝に焦点が当てられていました。
しかし、この研究グループでは脂質代謝に着目!

研究では、20代の健康な男性15人を対象に、「十夜研究」を実施しました。

対象者は、連続4日間、睡眠時間を5時間とし、その翌日、高脂肪食を摂取し、食後高脂血症に、どう影響するかが調べられたのです。
そして、10時間の睡眠が、睡眠不足の解消となるかどうかも調べられたのです。

睡眠不足が解消されると食後中性脂肪が元に戻りやすい?

その結果、食後の高中性脂肪血症は、睡眠不足によって抑えられていることが明らかになりました。
しかし、10時間の睡眠によって体調が回復されると、食後中性脂肪は以前の状態に戻ったそうです。

睡眠不足の状態では、「非エステル化脂肪酸(NEFA)」を低下させ、回復睡眠後も低下したままでした。
さらに、睡眠不足は、自己申告の満腹感も低下させていることがわかりました。

4日間、連続して睡眠時間が5時間だと、食後高脂血症は低くなりますが、一晩の十分な睡眠によって中性脂肪代謝は回復可能なようだ、と研究者は述べています。
※参考:『脂質研究雑誌』

さいごに

睡眠時間が5時間しかとれない状態が4日続くだけで、食事の満腹感が感じなくなるので、知らずに食べ過ぎてしまっているのかもしれませんね。

近年、睡眠時間を7.5時間にするだけで、ヤセ体質になる、という書籍も多く出回るようになりましたが、最低でも6時間は睡眠時間を確保したいものです。

残業で遅くなることもありますが、TVやスマホなど、無駄な時間を見直して、睡眠時間を確保できれば、カラダの脂肪代謝も正常に戻り、太りにくい体質に改善できるかもしれません。