男性特有のガンに「前立腺ガン」があります。
日本では3年ごとに統計がとられている、ガンでの死因で、「前立腺ガン」は、2017年度の男性の中で第6位に上がってきています。(2014年度は男性の中で第5位)
その前立腺ガン、キノコ類をよく食べている男性は、リスクが低いことが、日本の東北大学の研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。
キノコ類の摂取量が多い男性は前立腺ガンリスクが低い?
東北大学の研究では、36,000人以上の日本人男性を対象に調査したところ、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、宮城と大崎で、40歳から79歳の男性、約36,000人を対象に、食事調査を行い、それぞれ追跡調査を行いました。
宮城での追跡調査は24年、大崎での追跡調査は13年と、長期にわたるものでした。
その結果、キノコ類を定期的に摂取することと、前立腺ガンのリスクの低下と関連があることがわかったのです。
肉と乳製品を摂取する人はキノコを食べた方がいい?
特に50歳以上の男性で、肉と乳製品を多く摂っている男性は、同時にキノコ類を多く食べていると、前立腺ガンのリスクが低くなるようです。
キノコ類を週1~2回摂取していた男性は、週1回未満しか食べていなかった男性と比べて、前立腺ガンの発症リスクが8%低くかったのです。
さらにキノコ類を、週3回以上摂取していた男性は、17%も低かったのです。
キノコ類に含まれる栄養成分がカギ?
キノコ類には、ビタミンやミネラル、抗酸化物質が含まれているうえ、特に「L-エルゴチオネイン」という成分が多いのも特徴です。
研究者たちは、
キノコ類は「L-エルゴチオネイン」の優れた供給源となるので、前立腺ガン予防に役立っているのではないか?
と述べています。
※参考:『国際がん学雑誌』
さいごに
キノコ類は、いろんなお料理に入っていますが、今後は意識して食べる機会増やすといいですね。
炊き込みご飯や、お鍋に入れても美味しいでしょう。
冒頭の最新のガンにおける死亡順位は、男性で、
- 1位:肺ガン(53,002人)
- 2位:胃ガン(29,745人)
- 3位 大腸ガン(27,334人)
- 4位 肝臓ガン(17,822人)
- 5位 膵臓ガン(17,401人)
- 6位 前立腺ガン(12,013人)
女性
- 1位 大腸ガン(23,347人)
- 2位 肺ガン(21,118人)
- 3位 膵臓ガン(16,823人)
- 4位 胃ガン(15,481人)
- 5位 乳房ガン(14,285人)
となっています。※参考:『国立ガン研究センター』
ご参考になさってください。