今日、8月2日は「ハーブの日」ですね。
夏の清涼感に役立つハーブはたくさんありますが、その中でも、お子さんと共に楽しめるミントについてご紹介します。
夏になると、ミントを使ったスイーツや飲料が大人気ですね。
ミントは清涼感を誘うだけではなく、実は学習力をUPしたり記憶力をUPする作用があるので、学力を伸ばしたいお子さんにもピッタリです。
ミントは大別すると2種類
ミントはシソ科の植物に分類され、日本の「ハッカ」の仲間です。
ミントは大別すると、ペパーミントとスペアミントの2種類に分類されます。
ペパーミントは、アイスクリームや、キャンディ、ガム、そしてアロマテラピーで使われる精油にもなっています。
日本の「ハッカ」も同様に、ここに分類されます。
そしてスペアミントは、ガムにも使われていますが、ほとんどが日頃みなさんが愛用されている歯磨き粉の原料となっているものです。
ミントは日本薬局方で効果・効能が謳えるハーブ?
ハーブ類は本来、薬事法で効果・効能が謳えないのですが、ドラックストアに行くと、日本薬局方と明記されたパッケージで、医薬品と並んで「ハッカ油」が並んでいます。
ちゃんと箱には「効果・効能」の欄に、
鎮痛、制痒作用、そして少量の内服で胃粘膜鎮痛、鎮吐などの作用がある
※引用:健栄製薬 日本薬局方 『ハッカ油』 パッケージより
と明記されています。
ミントに含まれるメンソールがカギ!
ミントは、前述の2種類や品種に関わらず、メンソール(メントール)と言う香り成分が、共通して含まれています。
メンソールは、日本薬局方の効果・効能の他に、清涼感を始め、脳機能に影響を与え、記憶力や認知力を高め、学習能力のUPにもつながると考えられています。
メンソールで記憶力・学習能力UP
その作用は、イギリスで論文発表もありました。
ノーサンブリア大学の研究で、ペパーミントティーを飲んだ後に、記憶作業をすると(勉強や何かを暗記する行為)、長期記憶、一時記憶、注意力のすべてにおいて高まることがわかったのです。
調査では180人の参加者を3つのグループに分け、それぞれペパーミントティー、カモミールティー、白湯を飲んでもらいました。
そして、飲む前と飲んだ後に、簡単な認知機能テストや記憶テスト、気分に関する質問を行ったところ、ペパーミントティーを飲んだグループが、群を抜いてどのテストの結果も高かったのです。
※『Eurek Alert』2016年4月
ハーブによってリラックス作用が違う!
ハーブ類は一般に、リラックス作用があることで知られていますが、ハーブによって、リラックスの種類も違ってきます。
前述の研究発表のように、ミントはメンソールの力で、冷静さや平常心などが保て、焦る気持ちや眠気を抑えるという作用が期待できます。
歯みがきやガムをかむと、目が冴えるのは、そのためです。
これもある意味、リラックス作用といえ、お子さんなら、テスト前、スポーツの試合前、お稽古事の発表会前などにいいでしょう。
レモングラスや、ユーカリ、ティーツリー、ローズマリーなどのハーブもミント系のリラックス感が得られます。
そしてカモミールティーは、夜眠る前に飲むと、神経が静まり、眠気を誘いますが、昼間に飲むと、睡魔が襲って、集中力が乱れるのでオススメしません。
他にセントジョンズワート、ジャスミン、ラベンダーなども就寝前にオススメなリラックスハーブです。
ミントを楽しもう!
市販のチョコミントやミントアイスにも、メンソールの精油エキスが入っているので、清涼感や集中力UPにも役立ちますが、お砂糖が多く入っているので、その点が心配ですよね。
なるべくフレッシュミントや、ティーバックになっているミントティーなどの利用がオススメです。
ミントティーは牛乳か豆乳で煮だして、卵とてんさい糖(はちみつ)と一緒にフードプロセッサーかミキサーにかけて凍らせれば、自家製のミントアイスになります。
またミントティーは冷たく冷やして、はちみつとレモンと一緒に飲めば、熱中症予防になるドリンクにもなります。
そしてアイスクリームやスイーツなどのおやつなどに、フレッシュミントを乗せて、一緒に食べてもらえるよう、工夫してみましょう。
さいごに
ミントなどのハーブは、精油作用で、少量でも、カラダにいい影響を与えてくれます。
フレッシュミントも、一般のスーパーのハーブコーナー(野菜コーナー)で手軽に買える増すし、ミントティーも、茶葉売り場で購入できます。
身近なハーブ「ミント」の活用で、清涼感ある夏休みをお過ごしください。