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ガムを噛むだけで勉強・仕事の成績UPの効果が?

ガムを噛みながら勉強や仕事をしていると、「態度が悪い!」と思われがちですが、この咀しゃく力が近年、見直されています。
脳の認知力を高めるので、勉強や仕事の効率がUPし、記憶力もよくなるので、成績もUPするかもしれません!?
それに、唾液からパロチンという酵素が分泌されるので、美肌効果につながりますし、その上、ダイエットや顔の筋力がUPして小顔効果も!
「よく噛む」という習慣について、詳細を見ていきましょう。

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ガムは食後ではなく食前に噛むと食後高血糖を抑える?

神奈川歯科大学の実験で、食前の10分間、対象者にガムを噛んでもらい、9週間の経過を見たところ、高血糖の指標となる「ヘモグロビンA1c」の数値が、有意に低下したことがわかりました。

食前に一定数、咀しゃくを行うので、脳内に、鎮静効果があるセロトニンという神経伝達物質が分泌され、空腹による脳の興奮状態が治まり、早食いやドカ食いを抑えたためだと考えられています。

その上、満腹中枢を刺激するヒスタミンも脳内で分泌されるので、食欲が旺盛になることを抑えられるのだそうです。

このように、食後高血糖が抑えられると、特に、ランチ後の睡魔から解放されるので、午後からの勉強や仕事の効率がUP出来るでしょう。

ガムは、口臭予防もかねて、食後に噛む人は多いと思いますが、食前に噛むだけで、これだけの効果があるとは、驚きですよね。
高血糖が抑えられるとダイエットにもいいでしょう。

ガムを噛むことで血管を守ることもできる?

食前にガムを噛むことで、食後高血糖を抑えることができると、暴飲暴食、糖質や脂質の摂り過ぎなどにより、ドロドロになった血流を改善することもできます。
そのため、高血糖だけではなく、高血圧も防げるでしょう。
そうすると、血管のダメージを修復する「アディポネクチン」というホルモンが増えて、傷ついた血管も治りやすくなるのだそうです。
近年、ストレスによる40~50代の、まだ働き盛りの年代に脳梗塞や心筋梗塞が増えていますが、これらも血管に血栓がたまるなど、血管の不具合が原因なので、食後高血糖は、食前にガムを噛んででも、防ぐことが大切なのです。

ガムを噛むだけで認知力・記憶力がUP?

食後高血糖などで、体内の高血糖状態が続くと、脳にも影響して、集中力の低下、忘れっぽい、記憶力が低下、などの現象が起きます。
これが高齢者になると、認知症やアルツハイマーになってしまうワケですが、働き世代のパパやママも、「最近、忘れっぽい?」「記憶力が低下してきた!?」と感じることが多ければ、体内は高血糖状態なのかもしれません。お子さんもしかり。
ガムを噛むと、咀しゃく力と共に、口内に存在する脳につながる神経を刺激して、高血糖状態を抑え、認知力や記憶力UPにも貢献するかもしれません!?

口内の神経と脳の関係とは?

口内には脳と全身をつなぐ重要な神経がいくつも通っています。
食育などで「よく噛んで食べましょう」というのは、食べ物の消化吸収をよくするだけではなく、脳や全身の神経に刺激を与えることも目的の1つなのですね。

具体的には、脳神経では最大規模となる「三叉(さんさ)神経」、全身の内臓を管理する自律神経、そして、顔面神経や舌咽神経、迷走神経などが存在します。

ガムを噛むだけで、これらの神経が脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)や海馬(かいば)に刺激を与えるので、その結果、集中力や認知力、そして記憶力が高まっていくと考えられています。

「前頭前野」は、文字通り、脳の前の方に存在し、思考や学習、判断力、意欲、喜怒哀楽のコントロールなど、私たちの毎日に欠かせないパワーを司っています。

そして「海馬」は記憶を司ることで知られている部分ですが、脳の中心にある大脳辺縁系に属しています。
この部分が委縮すると、物忘れが多くなったり、勉強の成績が伸び悩んだりするので、「よく噛む」行為で、脳に刺激を与えるようにしましょう。

なるべくシュガーレスガムを活用しよう!

せっかくガムを噛んで、脳に刺激を与え、食後高血糖を抑えても、お砂糖たっぷりのガムを噛んでいたら、糖質を与えてしまうので、あまりよくありません。
「ガムを噛むと太る」と言われているのは、子ども様の見た目も可愛くカラフルな甘いガムなどなので、それを避ければ、健康度を上げるアイテムなのです。
キシリトールなど、虫歯も防いでくれる甘味料を使ったガムや、シュガーレスガムを活用しましょう。
またガムにはミントから抽出された「メントール」を含むものが多いですね。
メントールも記憶力をUPすることで知られる成分なので、大いに活用したいですね。

さいごに

最近は、ふわふわ食感など、口当たりが柔らかい食べ物が多くなったので、子どもから高齢者まで、咀しゃく力が全体に落ちていると懸念されていますね。
そのためにもガムを噛む習慣は咀嚼筋を鍛えるチャンスとも言えます。
また、日頃の食生活でも、ごぼうやレンコン、雑穀入りのゴハンなど、よく噛まないといけないものも食べておきましょう。

今後は、ガムを噛みながらの勉強や仕事は「態度が悪い」のではなく、「健康度UPになる」と見方を変えて、大いに活用しましょう。
それに忙しい時の「歯磨き粉」代わりにもなるので、いつも携帯しておきたいですね。