AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

糖尿病が全国最小の愛知県に見る「赤みそ」活用

今週のお題「好きな街」

愛知県で「とんかつ屋」といえば、主流が”みそカツ”であるように、愛知県は「赤みそ」文化が根付いているそうですね。
また、愛知県は、糖尿病での死亡率が、全国で最少ということでも知られており、医学や栄養学の観点から、赤みそを中心とした食生活が注目されているそうです。
その秘密に迫ってみましょう!

f:id:annababytokyo:20181022144526j:plain

愛知県は糖尿病での死亡率が全国最小!

厚生労働省が毎年実施している「人口動態統計」によると、愛知県は糖尿病での死亡率が全国で最も低いことがわかっています。(最新は2016年度)
また、過去6年連続で、ベスト3に入っているので、筋金入りですね。
人口10万人に対して、糖尿病で亡くなった人の数は8人以下という平均値になるそうです。
ちなみにワースト3に入った県の平均が、人口10万人あたり16人以上となっており、その半分なので、かなり低いことがわかります。

各都道府県によって、気候や医療環境が違いますが、やはり生活習慣病の1つである糖尿病は食生活が大きな問題となっています。

糖尿病での死亡率が高いワースト3県はいずれも東北地方で、昔から塩分の過剰摂取が指摘されています。
糖尿病は糖質だけでなく、合併症のリスクから塩分過多でもなりやすいので、あなどれないのです。

愛知県名産の「赤みそ」と一般のみそとの違いとは?

愛知県民の方々が使用しているみそは、一般のみそと違い「赤みそ」です。
みそも、塩分を多く含んだ調味料の1つではありますが、みその原料、大豆をどう扱うかで、カラダへの影響がちがってくることがわかりました。

みそは大豆と麹、塩が原料で、大豆の下処理は「煮る」のが一般的です。
しかし、「赤みそ」は、原料は同じですが、大豆の下処理は「蒸す」です。
近年、”ゆで大豆”ではなく、「蒸し大豆」が健康食としてブームになっていますが、赤みそはその「蒸し大豆」を原料としていたのですね。

赤みそに含まれるメラノイジンが鍵!?

赤みそと一般のみそ、原料は同じなのに、色が違うのは、大豆に含まれるメラノイジンの含有量の違いです。
メラノイジンはどの大豆にも含まれているのですが、大豆を煮てしまうと、煮汁に溶けだしてしまうので、その色素や効能を製品に活かすことができません。
一方の赤みそは、大豆を蒸しているので、メラノイジンの溶出が少なく、赤みその成分として残るワケです。
そしてメラノイジンは、赤みそを製造する過程で長期熟成されるので、その間にメラノイジンが増えて、色が濃くなるという特徴があります。

愛知県岡崎市で製造されている「八丁みそ」は、特にメラノイジンの含有量が高いとされ、医療機関でも注目されているそうです。

メラノイジンは血糖コントロールや生活習慣病予防にも◎!

 メラノイジンは、糖質の消化をゆるやかにして、吸収を抑える作用があります。
そのため、食後、急激に血糖値が上がることがないので、愛知県の人たちは血糖値のコントロールを自然に行っているのではないか? と推測されています。

またメラノイジンは他に、細胞の生まれ変わりを助けたり、がん抑制作用、血流の改善、そして便秘を防ぐなど、生活習慣病の予防にもなります。

赤みそを取り入れよう!

最近は、和食離れで、毎日みそ汁を飲む人も減ってしまいましたね。
とはいえ、みそをストックしていない家庭は少ないと思うので、いつものみそに「赤みそ」も加えてみましょう。
赤みそは、田楽味噌や赤だしとして、取り入れることもできるので、ストックしておくと何かと便利です。
赤みそに限らず、大豆製品は共通して大豆イソフラボンが含まれるので、リラックス作用が望め、ストレス対策や、うつ病予防にもつながるでしょう。
また、今年はみそ汁に「お酢」を入れる「酢みそ汁」も密かなブームなので、赤みそと共に取り入れてみてください。

さいごに

みそはお酢や醤油と並んで、日本を代表する発酵調味料なので、腸内細菌のエサにもなりやすく、腸活にもいいでしょう。
パパママの生活習慣病予防はもちろん、お子さんの小児肥満や小児糖尿病も増えてきているので、毎日1杯はみそ汁を飲むようにしたいものですね。