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人間は「一人時間」と「他者との時間」どちらも大切!イスラエル・研究

コロナ禍で孤独を感じる人が増えている昨今。
一人時間が増えている方も多いことでしょう。
イスラエルの最新研究により、人間には「一人時間」と「他者との交流」、どちらも自己形成する上で、重要な意義がある、とわかりました。
詳細を見てみましょう。

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「一人時間」は成長の機会に!

人によって、「一人がいい」と感じる人「常に誰かと一緒にいたい」と思う人、それぞれですね。
イスラエルのイラン大学の研究によると、特に「一人時間」は自己形成の成長の機会になりえるので、とても重要な機会だということです。
一方の、他者と過ごす時間から、ヒトは何を経験するのでしょうか?
この研究では、こうした基本的な社会的状態における経験の複雑さが明らかになってきました。

誰と過ごすかで文章のニュアンスが違ってくる?

研究では、「一人時間」と「他者と一緒にいる時」の社会的経験を調査するべく、「文章完成法」のテストを行いました。
1,700名の参加者を対象に、テストを行いました。
テストの目的は、特定の質問に縛られることなく、自由に自分を表現する際、「物の見方」を明らかにするためのものです。

テストの結果は?

テストの結果を分析すると……?
「一人時間」の場合、人が他人と自分自身について考える時は、自分だけのことを考える時と比べると、現在に焦点を合わせていました。
「一人時間」で自分だけのことを考えている場合は、過去や未来に焦点を合わせていることが示されました。
一方の、「他者と一緒にいる時」は、一人でいる時よりも、心配や怒りが増えている傾向に!
ですが、悲しみは少なくなっていたそうです。

「一人時間」も重要!

この結果から、「一人時間」は、過去の経過や将来の計画について考えるなど、熟考する機会に恵まれることがわかりました。
また、社会的交流のストレスを緩和したり、自分で選んだ余暇活動に従事する機会にもなります。

「一人時間」と「他者と一緒にいる時間」は質が異なる

研究者たちは、

一人時間」と「他者と一緒にいる時間」は、質的に異なる経験として、人々の心に表されています。
しかし、どちらがいい、というものではなく、それぞれが統合された自己の形成に貢献するので、どちらの時間も必要です。

と、述べています。

ロックダウンの「一人時間」を自己形成の機会に!

コロナ禍のロックダウンのさなかにいる人々にとって、「一人時間」は不安の象徴となっているようですね。
しかし、一人の時間を「潜在的に良い機会だ」と述べる研究報告は貴重です。
今の状況が、個人の成長の機会だ! と前向きにとらえ、自己研鑽につなげる体験とするのです。
※参考:『社会心理学』

さいごに

いつも家族に囲まれて暮らしていても、「一人になりたい」と思う瞬間は誰にでもあることです。
「一人時間」は、ひきこもりなど、マイナスなイメージがあるかもしれません。
ですが、人生の決断や将来設計などは、他者に振り回されない「一人時間」が断然有利です。
一人を楽しむ術を、習得しておきたいですね。