AnnaBabyTokyo

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子どもの肥満はネット情報も原因の一つ? アメリカ・栄養教育研究

お題「#おうち時間

家にいると、ついついインターネットを見る時間も長くなってしまいますね。
好奇心旺盛のお子さんは、今の時代、何でも疑問に感じたら、インターネットを駆使して情報を得ることができます。
健康情報もしかり!
アメリカの最新、栄養教育研究では、インターネットの閲覧時間が長い子どもほど、肥満率が高いこともわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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ネットの健康情報は子どもには取捨選択できない?

アメリカのマイアミ大学の研究によると、健康関連の正しい知識を持っている子どもでも、ネットの健康情報を検索しだすと、誤った知識を得て、信じ込む傾向があるようです。
それはまた子どもには、ネット上の健康情報を正しく取捨選択できないからだそうです。

インターネット閲覧時間が長いほど肥満率が高い?

研究では、9~11歳の子ども25名を対象に、インターネットの利用時間を検証。
対象となった子どもたちは、日頃から自宅と学校の両方で、週に数回、インターネットを利用していました。
利用時間は1回あたり1~2時間とのこと。

この研究の目的は、子どもたちが肥満関連の健康問題に、正しくオンラインで見つけられるかどうかのテストも兼ねていました。

その結果、インターネットで簡単に答えを検索できる環境にいながら、食品群の数や食べ物の名前を正確にいう事ができたのは、たったの3人しかいなかったそうです。
また、それぞれの食品群を、一日にどれぐらい食べればいいのか(食べたらいけないか)を答えられる子は皆無だったそうです。

ネットでの検索の仕方をまだ理解できていない?

また、1日の身体活動や運動量の問題を出したところ、インターネットで答えを検索できたにも関わらず、正しい答えをネット上で見つけられず、8名しか正しく答えられなかったそうです。

子どもたちのネット検索のやり方を観察していると、グーグルで検索すると、一番上に表示されたものが正しい、と勘違いする傾向が高く、またそのページに画像があれば、その画像情報を見て、質問の回答をする子が目立ったそうです。
また間違った回答をした子どもほど、肥満体型に近いこともわかりました。

子どものインターネット教育と栄養教育を見直すべき?

アメリカでは小学生の授業にインターネットの活用法も盛り込まれています。
しかし、この結果をふまえ、研究者たちは、教育機関でネットの正しい検索結果の見方を、キチンを教えていないことで、子どもが間違った情報をうのみにしている傾向が高いことを指摘。
今の状態だと、間違った栄養教育を受けたまま成人し、高い確率で肥満や糖尿病などの生活習慣病リスクを患うことになる、と警鐘を鳴らしています。

今後は、子どもたちのデジタルリテラシーが高まるような教育プログラムを開発する計画だ、と述べています。
※参考:『栄養教育行動雑誌』

さいごに

これはアメリカでの研究報告ですが、日本のお子さんも、スマホやパソコンを駆使して情報を得る術を、小さい頃から習得しているので、気を付けなければいけないですね。
子どもはまだ何も知らないので、おうち時間でパパママが、ネット活用の利便性を教えてあげるようにしたいですね。