AnnaBabyTokyo

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親子で体重管理をする重要性

海外に比べると、日本ではまだ小児肥満は少ない方かもしれません。
しかし、パパママの体重管理はどうなっているでしょうか?
アメリカの最新栄養教育の研究で、親子で体重管理をする重要性が発表されたので、詳細を見てみましょう。

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パパママの生活習慣は子どもの健康に影響?

「子どもを産んでから太ったの……」、「中年になるとビール腹は仕方がない……」などなど、パパママ世代の会話によく出てくるこのフレーズは、単なる言い訳かもしれません!?

体重管理や食事日記など、日々の小さな努力を続けていれば、そうはなっていないはずですね。

アメリカのルイジアナ州立大学の栄養教育研究では、両親の生活環境や行動が、即、子どもの生活習慣や病気などに影響するため、食行動などの調査を行いました。

今までの研究でも、肥満の子どもは、両親の影響が大きく、そして成人肥満のリスクも4倍、高くなることがわかっています。

ルイジアナ州で行われた食事と運動のプログラムとは?

ルイジアナ州では、州の連邦議会で子どもがいる世帯に対し、食事と運動を組み合わせた「DRIVEカリキュラム」を介入し、家庭訪問で両親に面談を行いました。

この研究では、2~6歳の子どもがいる家庭で、その子どもの体格が75%タイル値(中央値50%タイル値よりもやや肥満気味)以上の子どもが対象となりました。
「DRIVEカリキュラム」を行った家庭は16組が選ばれ、詳細な体重管理や食生活の状況を報告してもらう家庭【A】と、健康情報のみを受けとる家庭【B】に分け、経過を記録しました。

その後、定期的に各家庭を19週間追跡調査し、15回にわたって、面談したところ……!?

体重管理は親子で行うべき!?

「DRIVEカリキュラム」を取り入れた16組の家族のうち、【A】グループの子どもたちは、少なくとも体重は増加しておらず、わずかに体重も減少傾向でした。
しかし、【B】の健康情報を受けとっただけの家族の子どもたちは、体重が有意に増えていたということです。

両親に関しては、このカリキュラムに参加した家族、どちらのグループも体重が減っていたそうです。

この結果をふまえ、研究者たちは、やはり情報を聞くだけではなく、実際、体重管理や食生活を記録として残し、家庭訪問などで第三者にその記録を見せる機会を作らなければ、本当の肥満予防はできないかもしれない、と述べています。
※参考:『栄養教育行動雑誌』2019年6月

さいごに

今は、スマホにも体重や食事日記を記録するアプリが登場していますし、ブログやSNSにご自分やご家族の体重推移を毎日更新している方も、お見かけしますね。
家計簿をつけていないと、ご家庭の今の経済状況がわからないのと同じように、体重管理も定期的に記録して、お子さんやご自分、家族全体の健康管理を常に把握して小児肥満、成人肥満を防ぐようにしましょう。