AnnaBabyTokyo

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思春期のヘルス・リテラシーを高めておこう! イギリス・研究

今週のお題「やる気が出ない」

イギリスでは、中学時代からヘルス・リテラシ―を高めておくことで、子どもたちが生涯にわたって健康に気を遣う習慣を教育できるとして、プログラム化されているそうです!
イギリスの最新・教育研究を見てみましょう。

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実践的な健康プログラムは思春期から培うべき!

イギリスのサウサンプトン大学の研究報告により、思春期の学校教育で、実践的な学習を通して健康改善を学ぶことは、生涯にわたっての健康的な生活習慣の理解を、大幅に高める可能性があることがわかってきました。
サウサンプトン大学では、医学部と教育学部の共同研究で『人生ラボ』プログラムを立ち上げました。
このプログラムは、公衆衛生の観点から、科学的に分析された意思決定やヘルス・リテラシーの発達が、自身の生活と未来に対するコントロール感覚を増進できる、として研究が進められてきました。

イギリス国内38の中学校のヘルス・リテラシ―向上度は?

研究では、イギリス国内の中学校、38校において、ヘルス・リテラシ―向上のための試験を実施しました。
このプログラムは、

  • 教師向けの専門能力開発
  • 13~14歳向けの2-3週間の生活習慣モジュール
  • 大学の教育病院の専門施設への実践的健康科学の訪問実習

上記3つの内容で、構成されていました。
また、研究開始時に13~14歳の約3,000名の情報が収集され、さらに1年間のフォローアップ後に約2,500名の情報も収集されていました。

1年実践すると健康リテラシーが向上!

『人生ラボ』プログラムを1年間実践した結果、生徒たちの健康リテラシーが確実に増加していることがわかってきました。
参加者の大きな変化の特徴としては、プログラムに参加しなかった生徒よりも、自分自身の生活習慣を批判的に判断するようになったことです。

健康行動に積極的に!

この結果をふまえ、研究者たちは、

『人生ラボ』の導入で、思春期特有の、不健康習慣が改善され、1年間の実施だけで、健康行動に対して、批判的に判断するようになり、悪習慣が減っていったことが確認できました。

と述べています。
※参考:『プロスワン』

さいごに

思春期の子どもたちは、まだ健康に関する知識がないので、学校教育などで理解できる機会を増やすことが必要と言えそうですね。
知らないでいると、お菓子を食事代わりに食べたり、甘い加糖飲料を水代わりに飲んだりすることが、どれだけ自身の健康に害を及ぼしているかも、わからないでしょう。
日本でもこうした取り組みが増えるといいですね。