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お菓子や加工食品の「食用色素」は免疫系に悪影響?アメリカ・研究

感染症対策として、身体の免疫力UPの重要性が注目されていますね。
しかし、免疫系の調節不全に陥る様々な疾患で悩む方も多いものです。
もし最近、「免疫力が落ちている?」と感じたなら、いつもの食生活で「食用色素」が原因しているかもしれません!?
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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食用色素が免疫系をダメにしている?

アメリカのマウントサイナイ医科大学の研究により、お菓子や加工食品に用いられている「食用色素」の摂取が多いと、免疫系の調節機能が弱まることがわかってきました。

「食用色素」は子ども用のチョコレートやクッキーをはじめ、インスタント食品にも"美味しそうに見せる"ため多用されています。

マウスによる実験によると……

研究では、マウスを用いて、人口着色料入りのエサを与えたマウスが、どのように免疫系統の調節不全に陥るか、経過を観察しました。
実験では、『サイトカインIL-23』という免疫系の特性成分が、調節不全になったとき、人工着色料が含まれたエサを食べており、マウスが大腸炎を発症する事実が確認されたのです。

ヒトでも同様の反応が?

人工着色料入りの食品を食べた後、ヒトでも同様の効果をもたらすかどうかは、今のところ不明です。
しかし、大腸炎は炎症性腸疾患の一種。
ヒトでも『サイトカインIL-23』の調節不全で発症することがわかっています。
そのため、日頃から人工着色料が多く含まれた食品を食べている人は、マウス実験と同様、免疫系統が弱り、大腸炎に罹患する可能性は高いようです。

赤色40号、黄色6号の人工着色料が一般的

今回のマウス実験では、人口着色料の中でも、世界で最も一般的に使われている「赤色40号」「黄色6号」で経過を観察しました。
この2種の人工着色料は、子ども用のチョコレートのほか、黄色6号は、特にパンやクッキーなどの焼き色を美しくするために頻繁に使われています。
サプリメントや医薬品にも使われているので、皆さんも一度ぐらいは口にしている可能性が高いのです。

大腸炎は原因は遺伝よりも環境?

また、大腸炎の発症原因についてみていくと、遺伝的素因が多いという見方もありますが、環境要因も多いとのこと。
その場合、食生活で摂取してしまっている人工着色料が原因している可能性も高いかもしれないのです!

人工着色料入りのエサを食べたマウスの大腸炎を考察すると?

研究チームは、こうした要素をふまえて、マウスが大腸炎になる過程を観察しました。
まず、免疫系の調節不全であったマウスでも、必ずしも大腸炎を発症したわけではありませんでした。
しかし、人工着色料入りのエサを食べたマウスでは、免疫系の調節不全に陥った後、大腸炎を発症したとのこと。
ただし、免疫系統が正常であったマウスは、人工着色料入りのエサを食べても、大腸炎は発症しなかったそうです。

20世紀の環境破壊も問題か?

今回の結果をふまえ、研究者たちは、

20世紀は、汚染物質が劇的に増加しました。
また、加工食品と食品添加物の使用も増加した時代でもあります。
そして、炎症性疾患と自己免疫疾患の発生率は、これらの増加と正比例していたのです!
環境変化が我々の腸内環境や免疫系統を害し、大腸炎などの疾患の発症に寄与していると考えられます。
食品の添加物や人工着色料が、今の段階ではまだヒトの健康と、どのように影響するかの詳細はわかっていません。
しかし、統計やマウス実験の結果が語るように、これらが人体に悪影響を及ぼしている事実は、近い将来、証明されるでしょう。
この研究がその第一歩となれば幸いです。」

と述べています。
※参考:『細胞代謝作用』

さいごに

環境や食品添加物、人工着色料は、確実に人体に影響していることが伺えますね。
特にお子さん用のお菓子はカラフルで魅力的な商品が多いですね。
見かけに惑わされると……!?
後に取り返しのつかない病気に発展する可能性もあるので、食品選びは特に注意したいですね。