高齢出産の子どもは優秀? スウェーデン大規模調査
ママの出産年齢が高めであった子どもは、総じて身長が高く、教育レベルが高いということがドイツの最新研究でわかってきました。
日本でもママの初産年齢が上昇傾向にあるので、未来のお子さんの成長が楽しみですね。
高齢出産の子どもは健康度が高い?
ドイツのマックス・プランク研究所などの共同研究では、スウェーデンで1960年から1991年に生まれた男女150万人以上を対象に、大規模調査が行われました。
研究では、出生時の母親の年齢と本人の身長や体力、そして学歴の関係などが調べられました。
その理由は、身長と体力は健康状態全般を見るうえの目安となり、学歴は職業上の業績や生涯にわたる様々な機会の決断要素になるから、とされています。
その結果、母親が40歳以上で出産した子どもは、母親の身長に関わらず、背が高い傾向にあり、高校での成績が良く、大学進学率も高いことがわかりました。
また、同じ母親が20代前半で生んだ子どもと、40代前半で生んだ子どもを比較した場合でも、40代前半の時の子どもの方が学校に行く年数(大学や大学院などの進学)が平均1年長い、ということもわかりました。
※参考:『集団と開発レビュー』
高齢出産はメリットもある
今までの研究のほとんどは、高齢出産によって産まれた子どもの健康度は低い、というものが多くありました。
例えばダウン症、晩年のアルツハイマー、早期の高血圧や小児糖尿病など、ネガティブな結果のリスクが上昇するといった内容です。
しかし、この大規模調査の分析研究により、研究者たちは、高齢出産は、特に先進国においては、年々、教育機会と健康度が上昇している傾向にあり、メリットもあると結論付けています。
母親が40代に近付くほど、健康や栄養面での知識もあり、経済力も、社会経験も安定しているので、子どもに良い影響を与えやすいとも考えられています。
さいごに
日本も先進国の1つですし、この研究結果は大いに参考になりそうですね。
実際、40代での初産も増えていますし、二人目のお子さんを40代に入ってから産む方も多いです。
高齢だから? と諦めている方には嬉しい研究発表と言えるでしょう。