AnnaBabyTokyo

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子どもの買い食い習慣は環境に左右される?加・研究

働くママが多くなり、お子さんにお金だけ持たせて、「好きなものを買って食べなさい」という家庭が増えているようですね?
こうした家庭環境や、都心などファストフードやコンビニが混在する地域では、子どもに買い食い習慣がつき、健康の害になることがカナダの公衆衛生研究でわかってきました。

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ジャンクフードの購入習慣は健康に害?

カナダのウェスタンオンタリオ大学では、子どもにポータブルGPSを持たせた上で、子どもの買い食い習慣と健康についての調査を行いました。

通学途中や習い事(塾やスポーツ教室など)に行く道中に、ジャンクフード店(ファストフード・コンビニなど)が多く並ぶ地区に住む子どもたちは、ジャンクフードの購入率が高く、健康度も低いことがわかりました。
当然といえば当然の結果なのですが、やはり毎日目にするものを購入するという習性は、子どもでも大人でも同じことが言えるようです。
また、ジャンクフード店が混在しない地域では、ジャンクフードを目にする機会も、購入する機会もないので、子どもたちの健康度も高いようです。

ジャンクフードを購入する割合は?

この研究は、2010年から2013年にかけて行われ、対象者はオンタリオ州の9歳から13歳の生徒、約650名でした。
子どもたちには、それぞれポータブルGPSが渡され、毎日それを持ち歩くよう指導されていました。
ジャンクフード店の半径50m以内に子どもたちが近づくと、GPSデータに記録され、そのデータは2週間ごとに解析されていました。

その結果、ジャンクフード店が混在している地域に住む子どもたちは、20人に1人の割合で、ジャンクフードを利用していることがわかりました。

購入率は、店に入って、1分以内に出た場合では1.7%でしたが、店に入ってから16~17分経過すると16%に増えていることがわかっています。

また、時間帯では、登校時よりも下校時の方が多く、家族の車や徒歩で通学している子どもに多かったようです。
しかし、スクールバスを利用している子どもたちの間では、ジャンクフード店が混在している地区に住んでいる子でも購入率はかなり低かったそうです。

カナダの教育委員会では、通学途中の子どもたちだけでのジャンクフード店利用は、基本的に禁止しています。
スクールバスで通学する子どもたちは、その点、先生の目や、バスを降りてからの自由時間がないため、ほぼ購入できません。そのため購入率が低かったようです。

子どもの食行動は親の責任?

カナダの教育委員会は、やはり学童期の子どもたちの食行動(買い食いやジャンクフードの利用などを含む)は、親の影響が多いとして、親の心配りが、最も重要だと注意喚起を促しているそうです。

通学時にお小遣いを持たせない、などの工夫が必要と言えそうですね。

また、ジャンクフードの購入率が高い子どもほど、健康度が低いようなので、安価で購入できるジャンクフードは、それだけ添加物も多く、カラダに害が多いことも示唆していますね。

この調査で、子どもの食行動や健康度は、周囲の環境や、地域、家庭での環境が影響しやすいことがわかったということです。

女の子の方が買いグセが強い?

成人の場合でも、ちょこちょこと買い食いしてしまうのは、女性に多く見られる傾向ですが、学童期の子どもに置いても、やはり女の子の方が購入率が高いようです。

ジャンクフード店に入って5分以内に購入する確率は男子の2.5倍、15分経過後では3倍に増えるということです。

学校の周りにはジャンクフード店を開店させない方針も?

カナダの公衆衛生局や教育委員会では、今後、小学校や中学校など、学童期の子どもが通う学校周辺には、ジャンクフードが手軽に買える店を開店させない、などの方針も必要だと考えられているそうです。
※参考:『カナダ公衆衛生雑誌』

さいごに

カナダの研究ではありますが、日本では、学校の通学路だけではなく、塾や習い事で、電車を利用する子どもたちが大勢いますよね。
駅周辺には、たいていコンビニやファストフード店はあるので、お子さんがそうした店舗の誘惑に打ち勝てるよう、パパやママが、お子さんの食行動を教えてあげなくてはいけません。

必要以上のお小遣いを持たせない、ご飯代わりにお菓子を食べると病気になりやすく、背も伸びにくい、など必要な情報を教えてあげるようにしましょう。