AnnaBabyTokyo

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卵アレルギーは離乳食のタイミングで改善?英・研究

乳幼児期に比較的多い「卵アレルギー」。
ある程度の年齢まで成長すると自然と改善するケースが多いですが、イギリスの研究で、離乳食の早い段階で取り入れておくと、改善の確率が高いことがわかってきました。詳細を見てみましょう。

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卵は生後4~6ヶ月の離乳食で

イギリスのインペリアル・コレッジ・ロンドンの研究では、生後4~6ヶ月の離乳食で卵の摂取を始めると、乳幼児期の卵アレルギーのリスクが4割も低下することがわかりました。

ただ、既に何らかのアレルギーを持っている赤ちゃんは、あらかじめ、医師に確認してから摂取する必要がありますが、そうでない赤ちゃんは、この時期の離乳食に卵を取り入れておくといいそうです。

英国食品基準庁からの要請で大規模研究

この研究は、英国食品基準庁からの依頼で行われたもので、146例の先行研究を分析していたり、対象者は、述べ20万人以上でもあることから、信用性が高い研究発表のようですね。

研究では卵と、もう一つピーナッツも早期摂取で食物アレルギーのリスクが低減したようです。
卵アレルギーに関しては、前述のとおりですが、ピーナッツアレルギーは離乳食で無塩・無糖のピーナッツペーストを生後4~7ヶ月の時期に与えると、食物アレルギーのリスクが7割も減っていることがわかっています。

しかし、牛乳や魚介類、ピーナッツ以外のナッツ類、小麦、大豆などに関しては早期に取り入れても、変化は見られなかったそうです。

2大アレルギーはタイミングが大事!?

これまで、卵アレルギーは、卵を早く与えすぎても、アレルギーの原因になると考えられていたため、イギリスの病院では、乳幼児の母親たちに、アレルギー物質を含む食品は、遅めに食べさせるようにアドバイスされていました。

例えば、卵、ピーナッツ、魚、小麦などです。

また、英国食品基準庁の依頼があるまでは、月別単位での離乳食で与える食材と、アレルギーの関連性も、詳細には研究されていませんでした。

今回の研究で、月別単位で、離乳食の食材から統計を取ることで、卵とピーナッツに関しては、アレルギーを回避できる、適切な時期がわかったことになります。

イギリスでは20人に1人の子どもが、何らかの食物アレルギーを持っていて、ここ30年間で、食物アレルギーは一般的になってしまったそうです。

しかし、この研究で、原因が少しでもわかってきたので、今後は他の食材でも、適切な摂取時期が解明され、食物アレルギーをもつ子どもの人口が減っていくかもしれませんね。 ※参考:『米国医学会誌(JAMA)』

さいごに

日本人の赤ちゃんが、イギリス人の赤ちゃんと同じ結果が出るとは限りませんが、世界で注目された、イギリスの国をあげての大規模研究の発表なので、大いに参考になりそうですね。

ちなみに、卵やピーナッツアレルギーは日本でも多いアレルギーです。
前述の時期に与えて、もし湿疹などが出てきたら、アレルギーを起こしている可能性が高いので、速やかに医師に相談するようにしましょう。