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赤ちゃんにも運動は必須?乳児から運動量が少ないと肥満に~アメリカ・研究

今の赤ちゃんは、ベビーカー、車のシート、椅子と、完全に守られていて安全ではあるのですが、逆に運動量が減り、将来の肥満への警鐘が鳴らされています。
赤ちゃんに運動?という声が聞こえてきそうですね。
アメリカの最新肥満学研究の結果を見てみましょう。

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身体活動の低い乳児は肥満になりやすい?

アメリカのジョン・ホプキンス大学の研究によると、乳児期に身体活動が少ない子どもは、その後、脂肪蓄積が多くなる傾向があり、将来肥満になりやすいことがわかってきました。

以前から、乳児期の身体活動は、肥満予防に役立つ可能性がある、と考えられていましたが、実際に、赤ちゃんの身体活動を計測するのは困難でした。
そこで研究チームは、2013年から2016年にかけて、ノースカロライナ州ダーラム地域の乳児506人を対象に、調査を開始!
赤ちゃんの3ヶ月齢、6ヶ月齢、9ヶ月齢、12か月齢と3ヶ月ごとに追跡し、その都度4日間、加速度計を使用して、「身体活動レベル」「BMI」「内臓脂肪」を計測しました。

その計測結果によると?

身体活動量が少ないと3ヶ月齢以降で肥満に?

計測の結果、3か月以降の追跡期間において、平均的な身体活動量は、約4%増加していました。
赤ちゃんは3ヶ月を過ぎると、首もようやく座り、自ら寝返りをうったり、早い子では、腕を使って前進したりするので、運動量が増えてきます。
こうした身体活動の高さは、その後の内臓脂肪の蓄積と見事に関連していたのです。

6ヶ月齢を過ぎると、ハイハイをしたり、家の中で精力的に動き出します。
しかし、それを危険だからといって、狭い柵付きのベットで寝かせたり、椅子に固定させたままだと、赤ちゃんの「座位時間」が長くなり、内臓脂肪を早くも蓄積しはじめるというのです。

赤ちゃんにも運動は必須!

研究者たちは、今回の研究は、赤ちゃんの身体活動レベルの高さと内臓脂肪の関連を、世界ではじめて調査した研究だと発表。
これにより、赤ちゃんをじっとさせていると、生後半年で、早くも内臓脂肪型肥満の予備軍になることもわかりました。

また研究者たちは、

近年の車のシート、椅子、ベビーカーなどの性能の良さは、赤ちゃんの座位時間を増やすことになってしまった。
我々は、こうした椅子が、赤ちゃんの発達に影響を及ぼすとは、誰も考えていなかったのだろう。

とも述べています。
※参考:『肥満学』

さいごに

赤ちゃんのために、ドライブやベビーカーでお散歩に繰り出しても、赤ちゃん自身はじっとしているので、運動不足になっていたのですね。
家の中では、なるべく障害物を取り除いて、赤ちゃんが自由に動き回れるスペースを確保してあげたいですね。
また、赤ちゃんが安心してハイハイできるキッズコーナーも増えてきているので、そうしたカフェやデパートなどを利用するのもいいですね。