AnnaBabyTokyo

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プロバイオティクスはニキビ治療にも役立つ?イラン・研究

お題「#おうち時間

緊急事態宣言で休校になったお子さんたちの食生活は、乱れてないでしょうか?
特に今週はGWだったので、いつもよりご馳走やスイーツをたくさん食べたかもしれませんね。
その時に気になるのが、後日、顔にポツポツとできるニキビや吹き出物。
思春期のお子さんがいる家庭では、そろそろニキビに悩む時期です。
イランの最新研究によると、ヨーグルトなどでおなじみの「プロバイオティクス」がニキビ治療に役立つと発表しています。
詳細を見てみましょう。

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ニキビも細菌の一種による皮膚疾患

ニキビは慢性的な炎症によって引き起こされる1種の皮膚疾患。
思春期の頃はニキビといい、大人になると「大人ニキビ」「吹き出物」と呼び名が違うという都市伝説がありますが、どれも発生機序は同じものです。

ニキビが潰れた時に出てくる白いプニュっとした代物は、体内の老廃物。
それだけ、身体に悪いものを食べたという証(?)なのかもしれませんね。
そしてニキビができる時は「アクネ菌」という細菌よって引き起こされるので、主に治療では、抗生物質が処方されます。
ニキビがひどい場合は、飲み薬と塗り薬、両方の抗生物質が処方されます。

ニキビの治療にプロバイオティクス?

イラン医科大学ラソウルアクラム病院の最新研究によると、ニキビの治療にプロバイオティクスが補助治療として有効だということがわかってきました。

研究では、プロバイオティクスを含むクリームと、経口のニキビ治療薬のどちらかを対象者に使用してもらい、その後の経過を観察。
その後、臨床試験の報告を網羅的に集め、使用結果が解析されました。

解析の結果、プロバイオティクスは、皮膚がニキビを自然と防御するよう促進されたことが確認できた、ということです。

ニキビの長期治療にも有効か?

研究者たちは、
今回の結果は短期の結果ばかりでしたが、長期にわたって、ニキビの部位に対するプロバイオティクスの影響は、検証するに値する研究内容だ、
と述べています。
※参考:『Dermatologic Therapy』

さいごに

抗生物質での治療は、ニキビの元となるアクネ菌だけではなく、身体に必要な菌まで死滅させてしまいます。
そのため服用すると腸内細菌が死滅して、腸にも悪い影響を与えることになります。
その補助治療にプロバイオティクスが有効だと、副作用を気にせず、ニキビ治療ができるので、理想的ですよね。

プロバイオティクスは以前から悪玉菌を追いやり、善玉菌を増やすという腸活で知られています。
食べ過ぎによるニキビや吹き出物に悩む方は、ヨーグルトや漬物、キムチなどを食べると、乳酸菌がしっかりと摂れ、プロバイオティクスになります。
ぜひこれらの食品を摂って、おうちにいながら、肌も腸内も健やかに保ちたいですね。