AnnaBabyTokyo

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睡眠不足の解消は、短時間の仮眠では補えない? アメリカ・研究

忙しくて睡眠不足になった時。
また、在宅ワークが増え、ついつい夜更かしして、睡眠不足になった時。
昼間の隙間時間に、仮眠をとることも多いでしょう。
しかし、こうした「仮眠」は、真の睡眠不足の解消にはならないそうです!?
アメリカの最新・睡眠科学の詳細を見てみましょう。

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仮眠は真の睡眠不足解消にならないのか?

アメリカのミシガン州立大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
研究では、大学に通う学生参加者、約300名を対象に、大学の睡眠学習研究室に集めた『認知機能検査』を実施しました。
その後、ランダムに、4つのグループに分け、経過を観察しました。

4つ行動解析の結果とは?

参加した学生は、以下の4つのグループに分けられました。

  1. 睡眠のため、帰宅してもらう
  2. 夜明けまで研究室で過ごしてもらい、30分の仮眠時間を設けた
  3. 夜明けまで研究室で過ごしてもらい、60分の仮眠時間を設けた
  4. 夜明けまで研究室で過ごしてもらい、仮眠の機会は与えられなかった

2と3の学生は、仮眠中、ポリソノグラフで睡眠モニターされていました。
1~4は、いずれも翌朝に、再び『認知機能検査』を受けてもらいました。

睡眠不足は精密な仕事に影響する?

研究グループが、検査結果を分析すると、以下のような事実が判明しました。

翌朝まで起きて過ごし、仮眠をとった、2と3番のグループは、翌日はずっと睡眠不足の影響を示しました。
徐波睡眠が10分増加するごとに、睡眠不足を示すエラーは、約4%減少することが確認されました。
しかし、仮眠時間が多いと、睡眠不足が解消されるのか? という疑問の解決までには至りませんでした。
例えば、外科医、警察官、トラック運転手といった、仕事で精密さを求められる職業の人は、ミスや事故を連発する可能性が高くなるのです。

と、研究者たちは述べています。

仮眠は、命を救う役目があるが……?

ただし、睡眠不足の場合、少しでも多くの仮眠時間が取れると、危険を伴う職業に就いている人ほど、身体や神経が休まり、命を救う可能性もあります。
なので、睡眠不足の時に、仮眠を取ることは、推奨できる行為ではあります。
しかし、仮眠は、文字通り「仮の眠り」なので、真の意味での「睡眠不足解消」には、つながらないそうです。

生きる上で睡眠時間の確保は基本中の基本!

この結果を踏まえ、研究者たちは、

ヒトが生きていくうえで、睡眠を優先することは、最も優先するべきた、ということを強調したいです。
やむを得ない事情で、睡眠不足になった場合、仮眠もいいでしょう。
しかし、例え徐波睡眠(仮眠で得た睡眠時間のこと)が、一日の睡眠時間合計に加わったとしても、一晩の睡眠の代わりにはなりません。
その事実を理解して、毎日の睡眠時間を大切にしてほしい。

と述べています。
※参考:『睡眠』

さいごに

睡眠時間は大切だとわかっていても、ついつい睡眠時間を削って、仕事や娯楽を優先させてしまうのが、人間です。
睡眠は、ある意味、食べることよりも大切な行為なので、在宅ワークやステイホーム習慣で、移動時間が減った分、睡眠時間に充てることから、はじめてみましょう。