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青少年の食事内容は2/3が超加工食品!? アメリカ・研究

アメリカの『米国国民健康・栄養調査』の最新データによると、なんと、20歳未満の青少年の食事内容は、2/3が不健康な超加工食品である事実がわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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青少年の総摂取カロリーのうち67%が超加工食品!

アメリカのタフツ大学が、最新の『米国国民健康・栄養調査』のデータを解析。
1999年~2018年にかけて、20歳未満の世代の摂取カロリーは、67%までが超加工食品であることがわかりました。

対象者は2~19歳

対象となったのは、2~19歳のアメリカ国内の青少年で、約33,000名でした。
食事調査を解析した結果、以前の超加工食品の摂取率は61%でしたが、さらに増えて67%になっていたようです。

食事内容の詳細

調査の詳細結果も見てみましょう。
摂取カロリーが最も増加していたのは、以下の通り。
以前の摂取率から、今回の摂取率が割り出されています。

  • 調理済み食品 (前)2.2%→(今回)11.2%
  • 包装済みスナック菓子&デザート (前)10.6%→(今回)12.9%

人種別の詳細

また、人種別の青少年で見ると、以下のような結果になっています。

  • 非ヒスパニック黒人 10.3%
  • メキシコ系アメリカ人 7.6%
  • 非ヒスパニック白人 5.2%

この三人種において、超加工食品の摂取率が大幅に増加していました。
他には、両親の学歴や世帯年収などの要因も調整されましたが、特に統計的な有意差は、見られなかったとのことです。

調査期間中の健康的な食生活は減少傾向に……

同調査中には、前述の対象となった青少年たちの、「健康的な食生活」の統計も分析されていました。
しかし、未加工または、最小限の加工食品から摂取してたカロリーは、以前の調査の28.8%から、23.5%に減少していたとのこと。
野菜や果物といった生鮮食品の摂取率は落ちているようですね。

加糖飲料は減少傾向に!

一方で、良い調査結果も見られました。
アメリカでは一部の地域で、肥満対策に加糖飲料を増税としました。
その影響でしょうか?
加糖飲料からの摂取カロリーは、以前の調査時には、総摂取カロリーの10.8%を占めていましたが、5.3%へと、大きく減少したとのこと。

加工食品を避けることが健康への近道?

この結果をふまえ、研究者たちは、

食品加工の実態は、栄養学研究では、見落としがちです。
ある種の食品を加工してしまうと、栄養価が低い上に、カロリーや糖質、脂質だけは高いので、健康を害してしまうリスクがあるのです。
超加工食品は、一般的に「栄養が乏しい」という事実を各個人が認識することが大切です。

と、述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』

さいごに

アメリカでの調査結果になりますが、日本も食の欧米化で、似たような状況になっているかもしれません。
特に、おうち時間が増え、思ったよりも自炊はせず、インスタント食品や宅配に頼っている人も多いことでしょう。
家にいるとコロナ感染は予防できるかもしれませんが、超加工食品の摂取が多いと、思わぬ健康リスクに陥るかもしれません!?
野菜や果物などの生鮮食品も、忘れずに摂取しておきましょう。