AnnaBabyTokyo

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子どものゲーム、何時間までOK?スペイン・研究

今週のお題「ゲームの思い出」

若者のゲーム依存で、精神疾患に発展するケースが増えており、社会問題になりつつありますね。
小さなお子さまも、保育園や幼稚園に通うようになると、周りのお友だちの影響で、ゲームが欲しくなります。
TVゲームや携帯ゲームは、子どもにとって、どれぐらいまでがベストなのでしょうか?
スペインの研究報告を見てみましょう。

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子どもの長時間のゲームは問題行動に発展?

スペインのデルマール病院などの共同研究で、7歳から11歳の子どもを対象に、ゲーム時間と健康との関連性が調査されました。

その結果、毎週限られた時間だけゲームする子どもたちは、健康に問題なく、むしろプラスになっていますが、多くの時間をゲームに費やしている子どもは健康や行動などに有害であることがわかりました。

研究では、子どもたちの健康への影響だけではなく、TVゲームや携帯ゲーム(スマホや専用の小型ゲーム機を要するゲーム)の使用頻度(時間)と、子どもたちの認識能力や行動能力に関する問題点も観察されました。

一週間の合計ゲーム時間は8時間ぐらいまでOK?

この研究の詳細結果を見ていくと、一週間に1時間程度しかゲームをしない子どもは運動能力も高く、学業成績も極めて高いことがわかりました。
一週間に2時間以上ゲームをしていた場合、運動能力や学業成績への有益性はなかったものの、健康被害や問題行動は見られませんでした。

しかし、一週間に9時間以上ゲーム時間に費やしている子どもは、問題行動を起こしやすく、仲間との対立や、協調性などの社会的能力の低下に関連することがわかり、極めてネガティブ要素が多くなったようです。

研究グループはゲームそのものが、健康にいいのか、悪いのかは判断できないが、使用頻度(時間)によって、子どものレベル(健康、心理、行動など)が違ってくると発表しています。 ※参考:『神経学年報』

こうして見ると、一週間の合計で8時間弱ぐらいまでが許容範囲と言えそうですね。
一日にならすと、ゲーム時間は1時間程度。
学業成績や健康状態を優先するなら、毎日10分程度といったところでしょうか。

ゲームは子どもの脳に影響している!?

この研究に携わった研究者たちは、TVゲームや携帯ゲーム(スマホや専用の小型ゲーム機を要するゲーム)は磁気を使っているため、それが子どもの脳に影響しているのではないか? と指摘しています。

子どもの脳を、磁気共鳴画像を通して、分析すると、ゲームをすることで、大脳基底核の白質と機能的結合の変化が見られたということです。

わかりやすく言うと、ゲームを一定時間だけ実践することで、新しいスキルの学習能力が獲得できるので、脳回路にいい刺激をもたらすそうです。
そのため、短時間だけゲームを取り入れている子どもは、運動能力が上がったり、学業成績が伸びるそうです。

しかし、長時間費やすと、また脳に異変が起こり、問題行動へとつながっていくそうです。 ※参考:『神経学年報』

さいごに

ゲームは確かに、ルールを覚えたり、技をクリアしたり、新しいステージでの解決策を考えたりする場合もあるので、使用時間を決めて楽しむと、脳のトレーニングにつながりそうですね。

また、ゲームを取り上げてしまうと、お友だちとの話題にもついていけなくなり、仲間外れの原因になってしまうかもしれません。
そして、ママ友、パパ友とも話題が合わないと、ママやパパもつらい思いをするかもしれませんね。

流行にはある程度ついていきながら、ゲームの長時間の利用は避け、プラスになるようなゲームライフを送りましょう。