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ママの健康習慣は小児肥満減に?ハーバード・研究

ママが健康的な食生活や運動習慣をライフスタイルに取り入れていると、そのお子さんたちは、小児期から青年期にかけての肥満リスクが低いようです。
ハーバード大学の最新研究をみてみましょう。

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ママの行動は子どもに影響しやすい

以前から、子どものライフスタイルは父親よりも母親の影響を受けやすいことがわかっていましたが、母親のライフスタイルと小児肥満や青年期の肥満の関連性は、今まで調査されていませんでした。

そこで、ハーバード大学の T.H. チャン・スクール・オブ・パブリック・ヘルス等の共同研究では、母親の健康的なライフスタイルの調査を行いました。

項目は、母親の適正なBMI値、食事の質、定期的な運動習慣、喫煙習慣、飲酒習慣などと、その母親の子どもの肥満リスクです。

その結果、母親のライフスタイルが健康的だと判断された人の子どもは、総じて、肥満率が低いことがわかったのです。

詳細な結果は?

アメリカの看護師健康研究に登録されている女性約17,000人と、その子供たち約24,000人を対象としてアンケート調査が行われました。

◆BMI値では?(適正体重の女性)

年齢や人種、慢性疾患歴、世帯年収、教育歴などを調整した後、健康的なBMI値であった女性の子どもの肥満率は、そうでないBMI値の女性の子どもよりも、56%も低い。

◆喫煙習慣では?

喫煙中の女性の子どもと、喫煙習慣のない女性の子どもを比較すると、後者の方が子どもの肥満リスクが31%低い。

◆運動習慣や適量の飲酒では?

一週間の合計で150分以上の運動習慣のある女性の子どもや、適量な飲酒(1日ワイン2杯以下、ビール500ml以下)の女性の子どもたちは、それぞれ運動習慣のない女性や飲酒習慣のある女性と比べて、肥満率が低い。

◆総合的に健康的なライフスタイルを送ると!?

そして、質の高い食事(野菜や果物、雑穀類を多く取り入れる)、正常体重、定期的な運動習慣、適量のアルコール摂取、喫煙習慣なしと、総合的に健康的なライフスタイルを送っている女性の子どもは、なんと、肥満率が85%も低いことがわかりました。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』

さいごに

特に食生活の主導権を握っているのは、パパよりもママの方が大きいので、これだけ数値として顕著に出るのでしょう。

今後、パパのライフスタイルと子どもの肥満の関係も研究が進められていくようですが、もし、お子さんの肥満に悩んでいる方は、ママの生活習慣も振り返ってみましょう。

ご自身が肥満体型ではなくても、お菓子や揚げ物を買う習慣があれば、まだ身体の小さいお子さんは、あっという間にカロリーオーバーで肥満になるかもしれません。
また、たばこは煙の二次被害で、お子さんの体調を悪くさせ、消化不良などの原因で、太りやすい体質になっているかもしれません。

まだ知識の少ないお子さんを肥満から守るためにも、今一度、ライフスタイルを振り返ってみましょう。