AnnaBabyTokyo

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熱中症はあなどれない!神経系の後遺症2割強とも?

まだまだ残暑が厳しく、熱中症対策に余念がない人も多いことでしょう。
めまいや頭痛、吐き気など、すぐに回復する場合も多いですが、重度になると命の危険もあるのが熱中症です。
そして、命に別状がなくても、熱中症と診断された人のうち約2割は後遺症が残るという研究報告もあります。
詳細を見てみましょう。

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熱中症を引き起こすと2割強が後遺症に?

熱中症を引き起こしても、半数以上の人は回復します。
しかし、オーストラリア国内で2000年~2016年にかけて発表された熱中症についての論文を精査すると、約2割強の人が、熱中症の後遺症に悩まされていることがわかってきたのです。

これらのデータにより、12歳~87歳の熱中症と診断された患者90人を分析したところ、全員において、意識障害など、急性の神経症状がありました。
この中の40人は完全に回復していましたが、21人が死亡、そして21人が神経系の後遺症が残ったということです。
神経系の後遺症が残った人のうち、15人は小脳機能障害があり、その影響で、運動障害や認知機能の障害を伴っていたということです。
※参考:『Emerg Med Australas』2018

熱中症は年齢に関係なく起こる

熱中症は、体力のない子どもや高齢者だけに限らず、どの年齢層でも起こる、突然の症状です。
暑さで頭がボーっとするのは誰でもあることですが、熱中症へと発展しないよう、早めに冷却処置が必要です。
冷却処理とは、涼しい場所に避難する、一時的に体温を下げる飲み物や食べ物を摂るなどのことです。

さいごに

熱中症は年代に関係なく起こるので、子どものうちから熱中症の影響で、運動障害が出たり、認知機能に障害が出ると、将来のスポーツの夢や、勉強に影響が出てしまいますね。
まだ夏休みが続いていますが、炎天下でのお出かけは控え、屋内でも遊べる遊園地やプールなどを利用してみましょう。

もちろん、ママやパパも後遺症が残ると大変です。
暑さと熱中症はセットのように考えられていますが、この時期の頭痛やめまいを、くれぐれも軽く見ず、カラダが涼しく感じる処理を速やかに行ってください。