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冷凍食品に頼るママの心理とは?米・栄養行動研究

冷凍食品は、インスタント食品と違い、食品添加物や保存料が少な目なので、利用している方も多いことでしょう。
しかし!? 冷凍食品の購入が多い人、特に働くママの複雑な理由や心理が、アメリカの栄養行動研究でわかってきました。
どういった内容なのでしょうか?

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冷凍食品を利用するのは「時間の節約」か?

冷凍食品をはじめとする加工食品は、自炊した同じメニューのものよりも、糖分や塩分が多く、飽和脂肪酸も高い傾向があります。
にも関わらず、消費が伸びており、冷凍食品は、どこの国でも利用率が高いです。

アメリカのミネソタ大学の研究では、冷凍食品を購入する母親たちの多くが、利用理由として「時間の節約」をあげていますが、理由はそれだけではないことを突き止めました。

調査の結果、冷凍食品を買う理由は以下の通りとなりました。
(複数回答が可能であったため、合計100%とはなりません)

  1. 時間の節約 57%
  2. 家族が好むから 49%
  3. 食事の支度を子どもたちに任せられるから 33%
  4. 食費の節約 27%

が主な理由でした。

しかし、さらに細かく分析すると、主に家庭や子どもの食事を切り盛りしているママたちの複雑な理由や心理状況もわかってきました。

冷凍食品に頼るママたちの心理とは?

研究者たちは、「時間を節約したい」という思いと、冷凍食品を購入する行動心理は、以前から関連が深いのでは? という見方をしていました。

すると、調査を進めていくに従い、ママたちの労働時間の長さと冷凍食品の選択の関連性が浮かび上がってきました。

また、「食事の支度を子どもたちに任せられるから」を理由をあげたママたちは、料理や献立内容を考えることに苦手意識を持っていました。

そして全体として、冷凍食品に頼るのは、野菜や果物の摂取減少への恐れ、栄養価の低い食品摂取への恐れなども見えてきました。
※参考:『栄養教育行動雑誌』

冷凍食品を上手にとり入れると栄養バランスがいい?

冷凍食品には、調理済みの野菜やカットフルーツもあるので、野菜や果物の摂取量を増やしたい時には便利ですよね。

また、調理済みのお弁当セットや惣菜セットなら、ある程度栄養バランスが取れているものもあります。

賢く選択すると、常温で保存できるインスタント食品などで済ますよりも栄養バランスがいいと言えるでしょう。

この研究では、ママたちの健康や栄養への意識はそこそこ高いのに、自分たちで用意するには、手間がかかるので、その改善策として冷凍食品を選んでいることも窺い知ることができましたね。

アメリカの栄養行動の研究ではありますが、日本でも同じようなことがいえるのではないでしょうか。

この研究を行った研究者たちは、今後、ママたちの料理に対する苦手意識を改善できるように、料理技術を高めたり、時短の手作り料理の普及を試みる必要があると、考えているそうです。

さいごに

冷凍食品は、加熱調理後すぐに、急速冷凍して製品化されるので、近年問題視されている食品添加物の心配は少なく、値段もリーズナブルなので、取り入れやすいですよね。

しかし、冷凍食品で野菜や果物を取り入れても、栄養価は半減していることが多いので、なるべくなら、生鮮食品として野菜や果物を購入し、時短レシピで自炊する方が、効率よく栄養補給ができます。

また、冷凍食品をはじめ、お持ち帰りデリで育った子どもは、将来、有病率が高くなる、というデータもあるので、毎日の利用は避け、適宜利用するよう、切り替えていきましょう。

過去の記事もぜひご参考に!