お酒は「百薬の長」と昔から言われていますが、適量であれば、脳梗塞や心筋梗塞の予防になるなどの研究報告もあります。 しかし、大量に飲むと、口やのどにダメージを受け、食道ガン、大腸ガン、すい臓ガン、そして女性なら乳ガンにかかる確率が高くなってしまうのです。 パパやママの飲酒習慣は、お子さんも見ているものです。 未来のお子さんの健康のためにも、お酒との付き合い方を学んでおきましょう。
日本のお酒によるガンの発症率とは?
厚生労働省の発表によると、日本人のお酒によるガンの発症率は以下の通りです。 「月に1~3回程度お酒を飲む人」(以下「A」とします)を基準に比較したものです。
- 日本酒を1日平均2~3合飲む人は、Aの1.4倍
- 日本酒を1日平均3合以上飲む人は、Aの1.6倍
- 大腸ガンや食道ガンの場合は、1日当たり1合以上
1と2に関しては、何らかのガンということでガン全般の平均値を見ています。 大腸ガンは日本人の死因ベスト3に入っているので、特に注意が必要ですね。
1日のお酒の適量とは?
お酒を「百薬の長」として健康的に取り入れるには、いったい、どのぐらいの量が望ましいのでしょうか? 以下、国の1日の摂取目安を、ご紹介しましょう。
- 日本酒1合
- ビールの大瓶(平均633ml)1本
- 焼酎(アルコール25度)0.6合(100ml)
- グラスワイン 2杯(200ml)
- ウイスキーダブル1杯(60ml)
となっています。
お酒の弱い人がお酒を飲むとガンリスクが高くなる?
上記は、あくまで平均値ですが、同じ摂取量でもお酒が強い人と、弱い人ではカラダのアルコール処理能力の違いもあり、ガン罹患率が高くなることもあります。
アルコールがもともと弱い人が、おつきあいなどで、無理して飲むと、お酒に強い人よりも、ガンにかかりやすいという統計データもあります。 また、女性の方が、男性よりも少ない量のお酒でもガンになりやすいこともわかっています。
特に妊活中の方は、男性女性ともに、お子さんを授かる前に飲酒量が多いと、体内の赤ちゃんだけでなく、お子さんの将来の健康にも影響するので、ご自分の体質をよく見極めて、お酒とつきあうようにしましょう。