AnnaBabyTokyo

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筋肉量をUPしてやせる!? 黒酢ゆで卵ダイエット

今週のお題「最近おいしかったもの」

血糖値の乱高下を抑えるダイエットが主流となってしばらくたちますね。
糖質オフをはじめ、野菜から先に食べる「ベジファースト」も一般的になりましたが、近年、空腹時にタンパク質食品から食べても血糖値の乱高下はない、ということで推奨されるようになってきました。
そんな中、ゆで卵を黒酢に漬け、みりんで甘味を加えた「黒酢ゆで卵」を空腹時に食べるダイエットがあるようです。
詳細を見てみましょう。

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「黒酢ゆで卵」ダイエットは筋力をUPして脂肪を落とす?

ダイエットで体重が落ちても、ほとんどの場合、筋肉が落ちて、余分な脂肪分は残ったままのことが多いのですが、「黒酢ゆで卵」を朝食などで空腹時に食べておくと、筋肉をつけ、脂肪がつきにくくなるようです。

ゆで卵を食べるだけでも筋力UPに必要な良質のタンパク質が摂れますが、黒酢に漬けるのは、1日を通しての血糖値コントロールもできるからだそうです。
そのため、朝の空腹時に食べておくと、その後に食べる糖質の乱高下が抑えられるので、余った糖質が脂肪として蓄えられるのを防ぎ、ゆで卵から摂ったタンパク質がアミノ酸に分解されて、筋肉の材料となるのを邪魔しないわけです。

タンパク質不足を防ぐために「卵ファースト」という食べ方

血糖値の乱高下を抑えるために、糖質そのものの摂取を控えるのもいいですが、そうすると、糖質から得られるグリコーゲンが不足して、良質な筋肉が作られません。

そういった意味でも野菜から先に食べる「ベジファースト」は理想的な食べ方として、もはや一般常識となりつつあるのですが、まだ食の細い子どもや高齢者の場合、野菜だけでお腹がいっぱいになって、エネルギー源となるタンパク質やご飯などが不足する、といった新たな問題が見えてきました。

そこで、空腹時にタンパク質食品から食べることが検証されます。
今まで空腹時にお肉や魚介類、卵などを食べると、血糖値そのものはあがらなくても、胃に負担がかかると考えられていましたが、大阪大学などの研究で、その心配が少ないことがわかってきました。

その後、特に食の細い人たちはタンパク質が不足するので、「肉ファースト」「魚ファースト」などの食べ方も、一部の医療機関では取り入れられるようになったのです。

しかし、健康な成人だと、胃腸も丈夫なので、さほど負担を感じない「肉ファースト」でも、子どもや高齢者では無理があるので、肉よりも消化の負担が少なく、また魚のように調理の手間がかからない「卵ファースト」が考案されたのです。それもゆで卵で!
ゆで卵なら、子どもから高齢者まで食べやすい食材なので、実現しやすいですね。

卵を食べ過ぎてもコレステロール値に影響しない

ここで心配となってくるのが、「卵を食べ過ぎるとコレステロール値が上がる」という都市伝説です。
卵はアミノ酸スコア100の「完全栄養食」と言われており、卵アレルギーがない限りは良質なタンパク源で低カロリー、低脂質の健康食材です。
1980年代にウサギを使った実験で、卵を食べさせたところ、コレステロール値が上がった論文が世界中で発表されたため、その説が今でもしぶとく残っているわけですが、その後、ウサギと人間は生体構造が全く違うため、当てにならないということで撤回されています。

健康な成人に5日続けて、卵を10個食べてもらい、コレステロール値を測定するという実験が日本で行われましたが、その結果、コレステロール値は変わっていないことがわかっています。
卵には確かに栄養成分としてコレステロールが含まれていますが、食品からコレステロールを摂っても、それがヒトのコレステロールになるわけではないのです。

卵は良質なタンパク源

卵は1個あたり約10gのタンパク質が含まれています。
また子どもや成人に必要な必須アミノ酸も全て含んでいる為、「アミノ酸スコア100」に値する良質なタンパク質だと考えられています。
国が推奨する1日のタンパク質の摂取量は男性で60g、女性で50gです。
そのため、1日3個程度なら卵を食べても大丈夫だと医療現場では考えられているのです。

「黒酢ゆで卵」にする理由とは?

お話しを「黒酢ゆで卵」に戻しましょう。
まず、黒酢をなぜ使うかということですが、前述のように黒酢は血糖コントロールに優れています。
黒酢には、食後1~2時間程度で、血液をサラサラにする効果が見られ、主成分である酢酸が血糖値の上昇や動脈硬化の進行を抑える働きがあります。
その黒酢に期待できる効能を、ゆで卵と組み合わせ、なるべく朝の空腹時に食べると、1日中その作用が働きやすくなる、とのことです。
※参考:『〈卵と肉〉が糖尿病に効く!』医学博士:栗原毅著 2018年

「黒酢ゆで卵」の作り方

黒酢だけだと酸っぱいゆで卵になるので、みりんで甘味をプラスし、醤油を少しプラスすると食べやすくなるそうです。
夜に作って、一晩寝かし、朝食べるようにしましょう。
また卵の特売日にたくさん作って、作り置きにしておくのもいいですね。

【材料】

  • 卵 4個
    〔調味料〕
  • 黒酢 大さじ3
  • 本みりん 大さじ2
  • 醤油 大さじ1弱

【作り方】

  1. 卵をゆで卵にしておく。日持ちさせたい時は固ゆで、翌朝すぐ食べる場合は半熟に。
  2. 材料の〔調味料〕を小皿に入れ、500Wの電子レンジで40秒ほど加熱し、みりんのアルコール分を飛ばしておく。
  3. 耐熱のジップロックに、1と2が熱いうちに入れ、粗熱が取れたら密封し、ゆで卵と煮汁をジップロックの上からそっともんで、なじませる。
  4. 冷蔵庫で一晩以上寝かせたら出来上がり。
    ※密封容器だと、ゆで卵全体に漬け汁が回らないので、ジップロックなどジッパー付の袋で密封してください。その下にパッドなどを置いておくと、冷蔵庫を汚さないでしょう。

さいごに

ほんのり甘酸っぱい「黒酢ゆで卵」はお子さんにも食べやすい朝食メニューになるので、育ち盛りのタンパク質補給にもいいでしょう。
女性も男性に比べると筋力が弱いので、「卵ファースト」で筋力UPしておきたいですね。