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甘酒は夏の季語!飲む点滴で熱中症予防と腸内改善に

甘酒は日本が誇る天然の発酵飲料。
温めて冬に飲むイメージが強いですが、実は俳句の世界では夏の季語となっています。
江戸時代から昭和初期にかけては、夏になると甘酒の屋台が出て、「暑気払い」として現在の栄養ドリンクのように愛されていました。
甘酒は、近年の研究で「飲む点滴」と呼ばれるほど、栄養が豊富なこともわかっています。

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甘酒に含まれる栄養成分

東京農業大学の醸造研究によると、甘酒には30種類以上の栄養成分が含まれていることがわかっています。
必須アミノ酸と呼ばれる9種類(子どもは10種類)全てが揃っており、疲労回復や糖質、脂質の代謝に必要なビタミン群、そして、汗で流れ出てしまうナトリウム、カルシウム、マグネシウムの補給にもつながるのです。

原料は米と米麹のみなのですが、発酵過程で、これだけの栄養成分が産まれてくるのですね。
日本が誇る米麹(アスペルギルスオリゼ)の酵素パワーの賜物だと言えるでしょう。

甘酒の甘味はブドウ糖

天然の甘酒は、砂糖を加えていないのに、かなり甘いので、糖質が心配!? と思われる方も多いでしょう。
甘酒に含まれる甘味成分は、ほぼブドウ糖が占めています。
別名グルコースのことで、脳の栄養になる成分の1つです。
果糖はほぼ含まないので、ブドウ糖と果糖が一緒になって生じるショ糖(スクロース)のように、血糖値の乱高下などの心配は少ないでしょう。

甘酒には腸内環境にもいい!

甘酒はレジスタントプロテインというタンパク質の1種も含まれます。
これは、腸内に入ると、食物繊維と似たような働きをし、腸内菌のエサとなって、腸内改善を整えるものです。

また、甘酒は発酵食品なので、乳酸菌など腸内菌として活躍する菌類も含まれています。
レジスタントプロテインとダブルで腸内環境をよくするというメリットもあるのです。

甘酒は朝または日中に飲むと吉!

甘酒はアルコールを含まないので、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層で楽しむことができます。
おやつやデザートとしていただくのなら、時間帯はお好きな時でいいと思いますが、熱中症対策や、腸内改善に役立てる健康飲料として飲む場合は、朝、または日中にいただくのが望ましいでしょう。

朝に飲むといいのは、寝起きは低血糖になっていることが多いので、ブドウ糖を補給して、脳を目覚めさせるのに適しています。
血糖値を緩やかに上げて、緩やかに下げることで、脳にいい影響を与えて、その日1日が充実したものとなるでしょう。

また、お酒を飲みすぎた翌日も、低血糖を起こしやすいので、甘酒はピッタリですね。

購入時の注意点

購入の際のポイントですが、砂糖や果糖液糖が添加されていない、天然醸造のものを選んでください。
自販機で購入できる類の甘酒のほとんどが天然醸造ではありません。
一般のスーパーに行くと、〇〇酒造など酒蔵が製造した天然醸造の甘酒が数種類置いてあります。
パッケージの裏を見て、原材料名が「米・米麹」となっているものを選んでください。
金額も200円前後で水で薄めていただくので、5杯分相当です。
その都度ペットボトルの飲料を買うよりも経済的と言えるでしょう。

さいごに

熱中症対策では、水分と一緒に塩分や糖分も一緒に摂るよう、推奨されいますね。

甘酒なら発酵過程でナトリウム(塩分)も糖分(ブドウ糖)も含まれる上、汗で流れやすい栄養成分も補えるので、最適です。

甘酒は、まだ自動販売機がない時代の人々を夏バテから守っていた、伝統ある元祖健康ドリンクです。
添加物だらけの飲料ではなく、天然醸造の甘酒で夏を乗り切りましょう。