AnnaBabyTokyo

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間違った食材保存が食中毒に?予防と正しい保管法

昨日の記事に引き続き、本日は、間違った食材保存が招く食中毒について、詳細をお伝えします。
食中毒は主に、ばい菌が繁殖するものを言いますが、本日は食材に混入する「ダニ」による被害についてです。

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ダニによる食中毒は命の危険も?

食中毒と言うと、嘔吐や腹痛が主な症状ですよね。
しかし、ダニが原因する食中毒は、呼吸困難やアレルギー症状、そしてひどいものになるとアナフィラキシーショックを受けて、命の危険に及ぶものもあるので、あなどれません。

粉物類の保存方法は要注意!

小麦粉や片栗粉、きな粉、くず粉、そして小麦粉をベースにしたお好み焼き粉やホットケーキミックスなど、ご家庭にもよりますが、粉物のストックは意外と多いものです。
お米のように調理前に洗ったり、海藻類のように水で戻すといった手間がなく、そのまま調理に使うので、なおさら注意が必要な保存物です。

粉物は製品によっては乾燥剤が入っていますが、小麦粉をはじめ、多くの製品に乾燥剤は入っておらず、また保存袋もジッパー付になっていない製品もあります。

それらを袋ごと輪ゴムでとめるだけにして保存していませんか?
ジッパー付であっても、キチンと密封できているでしょうか?
ジッパーの溝の部分に粉が溜まって、きちんと閉じられていないことも多いので、こうした粉物類は湿気が溜まり、ダニの温床となっています。
ダニはミクロンの世界の生き物なので目に見えず、気付かずに大量に食べてしまっていることも多いのです。

ダニは暗闇と湿気が好き

粉物をストックしている戸棚の多くは、昼間でも暗く閉ざされているので、ダニが行動しやすい暗闇です。
そして粉物に湿気を含むと、これもまた目に見えないカビ毒が発生しており、ダニはこうしたカビや、粉物に含まれる糖質やタンパク質をエサに増加していきます。
粉物はたいてい水を加えて加熱調理しますが、そこにはダニの死骸や粉が含んでいることになります。
手作りのパンや焼き菓子、ホットケーキはお子さんに喜ばれるので、張り切って作るママも多いでしょう。
割安だからと言って、大袋の小麦粉やホットケーキミックスを買ってしまうと、保存時にダニの温床となり、ある日、呼吸困難や、喘息などのアレルギー症状を引き起こすかもしれません。

割高でも使い切りサイズのものや、小袋に小分けされている製品を使うようにしましょう。

かつお節、煮干しも注意!

かつお節や煮干しも乾物ですが、海藻のように水で戻して、よく洗うといった行為は行われず、そのままお出汁に使いますよね。
しかし、かつおも煮干しも原料は魚の身なので、タンパク質の宝庫で、ダニの大好物ときています。
ジッパー付の袋に入れて、その後、密封容器に入れ、乾燥剤も入れたうえで、湿気を徹底的に防いで保存するようにしましょう。(粉物類も同様に)

キッチンマットを清潔に!

ダニはミクロン単位の眼に見えない生き物でありながら、1日に10mも移動できます。
特に調理台や流し台の足元に敷いているキッチンマットは食材のかけらが落ち、湿気を含み、ダニの棲みよい環境です。
そこで発生したダニは、戸棚の隙間を通り、粉物や乾物をストックしている場所まで移動し、無造作に輪ゴムで止めた袋や、きちんと閉じられていないジッパーの隙間をかいくぐり、目的の場所へとたどり着き、次々と繁殖していきます。

完璧に撃退するのは無理ですが、ダニの特性を知って、近づけない工夫をしておきましょう。

さいごに

お子さんの原因不明のアレルギーの正体は、もしかしたら食材に混入しているダニかもしれません!?
お子さんだけではなく、成人でも様々なアレルギー症状は起こるものなので、原因物質は発生させたくはないですね。
ダニの数が多いほどアレルギー症状を引き起こしやすくなり、ひどい場合は前述のようにアナフィラキーショックを起こします。
特に体力がまだ弱いお子さんや高齢の方は、ダニが増えない、食材の保存を徹底しておきましょう。