AnnaBabyTokyo

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妊娠中のカフェイン摂取は赤ちゃんの体重を増やせない?アメリカ・研究

1日平均100cc(1/2杯)のコーヒーに相当するカフェインは約50mg。
それを妊婦さんが毎日飲んでいると……。
カフェイン摂取を全くしなかった妊婦さんから産まれた赤ちゃんと比べて、低体重であったようです。
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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妊婦さんはカフェインを徹底排除すべき!

アメリカのユーニスケネディシュライバー国立小児保健発達研究所の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
カフェインはコーヒーだけではなく、紅茶や緑茶などの茶類、スポーツドリンクや加糖炭酸飲料などにも含まれているので、知らずに摂取していることもあるので注意が必要です。
研究者たちは、1日200mg未満(1カップ)のコーヒーやお茶の摂取でも控えるべきだと警告しています。

12の臨床現場から2,000名以上の妊婦さんを追跡!

研究チームは、12の臨床現場で妊娠8週~13週までに登録された約2,000名の女性データを解析。
人種や民族など、様々な女性に関するデータを分析しました。
対象となった妊婦たちは、みな非喫煙者で、妊娠前の健康には問題なかったということです。
妊娠10週から13週までに、対象となった女性たちは血液検体を提供し、後でカフェインとカフェイン分解産物「パラキサンチン」について血液分析がなされました。

血液検査の結果は?

血液検査に加えて、対象女性たちは、過去一週間のカフェイン入り飲料の毎日の摂取量を報告しました。
カフェイン飲料については、コーヒー、紅茶、ソーダ、エナジードリンクなどが含まれます。
その結果、カフェインの血中濃度がゼロまた最小限であった女性から産まれた乳児と比較して、カフェインの血中濃度が最も高かった女性から産まれた乳児は、出生時体重が平均84g軽く、新潮が0.44cm短いことが判明しました。
また、頭位は0.28cm小さかったとのこ。

僅かなカフェインでも妊婦さんは避けるべき?

妊娠時にカフェインを摂取していた女性たちの推定摂取量をもとに解析した結果、1日約50mg(コーヒーの場合0.5杯分)の摂取でも、カフェインを全く摂取しなかった女性と比べて、66g体重が軽くなることもわかっています。
太もも周囲径は0.32cm小さかったとのことです。

カフェインは子宮と胎盤の血管を収縮させる?

この結果をふまえ、研究者たちは、

カフェインの摂取は、妊婦の子宮と胎盤の血管を収縮させ、胎児への血液供給を減らし、成長を阻害する可能性がある。

と考察し、注意喚起を呼び掛けています。
※参考:『JAMAネットワークオープン』

さいごに

以前から、日本でも妊婦さんのカフェイン摂取は避けるよう、呼びかけられていましたね。
近年は、少しぐらいは大丈夫……。
という傾向もあるようですが、赤ちゃんの成長が阻害されるのは、生後の発育や健康被害も心配なので、完全に妊婦さんはカフェインを避けるようにしましょう。