今週は、お正月太りを気にされている方も多い時期ですね。
11日(関東)の「鏡開き」、15日の「小正月」と、まだまだニューイヤーの雰囲気は残っています。
パパママ世代は、仕事関係や友人知人との新年会という方も多いことでしょう。
こうした年始には「人と集まる」機会が多いものですよね。
イギリスの最新研究で、人間は友人や家族など、大人数で食事をすると独りの時よりも「大食い」になる生き物ということがわかってきました!?
どんなナゾが隠れているのでしょうか? 詳細を見てみましょう。
人間は人が集まると食行動を起こしやすい生き物?
ヒトは自分独りでいる時は、わりと簡単に食事を済ます人が多いものです。
専業主婦の方なら、家族が家にいない平日のお昼は、簡単に残り物で済ませていませんか?
働き世代のパパママも、おひとり様ランチなら、カフェでパンとコーヒー、コンビニ弁当、蕎麦やうどんで簡単に済ませる、などわりと小食のことが多いでしょう。
しかし、連れがいると、キチンと高めのランチを食べに行ったり、家族でテーブルを囲む夕食も、独りの時よりは豪華になりませんか?
こうしたヒトの食行動は、ご先祖の行動パターンから来てるようです!?
人と一緒に食べると、たくさん食べるのは生存率を守るため?
イギリスのバーミンガム大学の研究によると、ヒトが独りの時よりも、友人や家族などと食事をする際、たくさん食べてしまうのは、生存率を高めるための「先祖返り」の一種かもしれない、と発表しています。
これは心理学の領域では「社会的促進」といわれる現象です。
ヒトは他者と一緒の食事の際、最大48%増しの食事をする?
これまでの研究で、ヒトは独りの時よりも、他者と一緒に食べる時、最大で48%増しの食事をすることがわかっていました。
また、肥満女性の場合は、平均29%増しの食料を摂取するとのデータも出ています。
続きを見てみましょう。
「先祖返り」「社会的促進」の意味は?
研究では、社交的な食事に関する先行研究から42件分のデータが解析されました。
その結果、「社交的に食べる」すなわち友人や家族と食事をすることは、独りで食べることと比べて、摂食量を大きく増やす効果があることがわかったのです。
そのカラクリが、前述の「先祖返り」。
人間の先祖は、狩猟民族であったと考えられていますね。
この時代の人々は、食糧不足の時期に備えて、お互いに食糧をシェアする習慣がありました。
こうして生存率を高める仕組みを作っていたと考察されています。
そして、こうしたヒトの行動を「社会的促進」というようです。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』
さいごに
確かに、宴会やお鍋を囲んだ時、他の人のお料理を取り分けたりする習性が、ヒトには自然と備わっていますよね。
また、独りより、他者が一緒だと、つい楽しくて食が進んでしまうこともあるでしょう。
「大食い」になるほどの食べ過ぎは避けたいものですが、こうした研究結果をネガティブにとらえず、「個食」や「孤食」対策としてポジティブに捉えたいものですね。