AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

過度な運動やトレーニングは脳を疲れさせる?フランス・最新アスリート研究

今週のお題「2020年の抱負」

今年はオリンピックイヤーなので、いつもより運動習慣を気にかけている方も多いことでしょう。
「2020年の抱負」に、一日10,000歩! スクワット一日100回!などなど。
程度な運動やトレーニングは、大人も子供も体力を支える上で大切です。
しかし、過度な運動やトレーニングは、身体だけではなく脳疲労を起こすこともわかってきました。
フランスの最新アスリート研究の詳細を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20200106212711j:plain

過度な運動は脳疲労を起こし、意思決定能力に影響?

フランスのサルペトリエール病院の研究報告によると、

過度な運動やトレーニングは身体の疲労はもちろん、意思決定を行う脳の一部も披露させることがわかった。

とのことです。

過度な運動やトレーニングを行ったアスリートたちは、その脳疲労の影響で、衝動的に行動するようになり、長い目で見た計画的な結果よりも、即自的な結果を選択するようになるそうです。
つまり、時間のかかる持久戦よりも、目先の結果ばかり気にするようになる、ということです。

詳細研究内容とは?

この研究では、平均35歳の男性アスリートを2つのグループに分け、3週間にわたって、トレーニングの経過を調査しました。
対象となったアスリートは、持久力にある方々が選ばれていました。
2つのグループはそれぞれ、以下のようなトレーニングが言い渡されています。

  • 【A】通常のトレーニングを続ける
  • 【B】いつものトレーニングを40%増しに

どちらのグループの対象者も、口頭で身体の疲労感を聞かれた上で、行動調査と『磁気共鳴画像装置』による脳検査を受けています。

過度なトレーニングは脳が疲れる!

その結果、運動トレーニングを増やし、身体への負担が増えた【B】のアスリートほど、身体の疲労感を訴えました。
これは想定内の結果でしたが、その後、買い物など経済的な選択を評価したところ、【B】のアスリートたちは、衝動的な行動が多くなったそうです。
そして脳の画像検査によると、物事の実行制御を決定する脳の領域「外側前頭前野(がいそくぜんとうぜんや)」の活性化が低下していることもわかりました。

これをふまえ、研究者たちは、

持久的な運動は、一般に健康に良いと言われているが、やはりやり過ぎは身体だけではなく、脳にも悪影響を及ぼす可能性があるようだ。

と結論付けています。※参考:『最新生物学』

さいごに

スポーツの習い事をしている人は、そのあと、衝動的にお買い物や買い食いに走ってしまうケースがあるかもしれませんね。
適度な運動を心掛け、くれぐれも「自分を律するため」と運動やトレーニングのハードルをあげすぎないよう、注意しましょう。