ほうれん草やブロッコリー、小松菜など、緑の濃い野菜含まれている「葉酸」。
葉酸は妊婦さんや、妊活中の女性には必須の栄養素として有名ですね。
しかし、こうした時期ではない女性でも、男性でも、葉酸が不足すると、精神疾患やがんの罹患率が高くなることがデンマークの最新研究でわかってきました。
葉酸が欠乏すると細胞レベルでダメージ?
デンマークのコペンハーゲン大学の研究によると、一度、葉酸欠乏に陥ると、回復不能(?)と言われるほど、健康にダメージを与えることがわかってきました。
葉酸が不足すると、細胞の末端にまで栄養が届かず、細胞の末端に存在する染色体が分離し、がんにならざるを得ないような状況まで危険が及ぶそうです。
研究では遺伝子の配列より、葉酸が欠乏した時に、どのような細胞分裂が行われ、異常な細胞分裂が起きるかが観察されました。
その結果、長期間において葉酸が欠乏した状態だと、有害な染色体異常がおき、新しい細胞分裂で生まれた娘細胞にもその異常が継承されるので、赤ちゃんが授かりにくいことがわかりました。
また、不妊だけではなく、染色体異常により、自律神経などにも影響を及ぼすため、精神疾患を引き起こしたり、ガン細胞を増殖させることにもつながっているようです。
※参考:『国立科学アカデミー論文集』2018年12月
葉酸を摂ろう!
不妊と葉酸の関係では、女性が気を付けるべきことですが、精神疾患やガンへの発展は、お子さんも男性も葉酸不足は深刻な問題ということです。
野菜嫌いの方、特に濃い緑色の野菜である、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、春菊、ニラ、チンゲン菜、青ネギ、リーフレタスなどは、毎日の食事から不足しないよう食べておくようにしましょう。
忘年会や新年会で、お鍋を囲む機会が多いと思うので、これらの野菜もたっぷりと頂いておくといいでしょう。
さいごに
精神が不安定な人は、大人も子供も、野菜や果物の摂取量が低い、という研究報告は以前からありました。
これは葉酸不足も物語っていたのかもしれませんね。
葉酸は、お肉や魚介類などのタンパク質食品には含まれていないので、やはり野菜から主に摂取しなければいけません。
また、野菜ほどではありませんが、海苔やわかめなど、海藻からも摂取できます。
1日小鉢1皿程度でいいので、前述した緑の濃い野菜を食べるようにしましょう。