AnnaBabyTokyo

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家族に喫煙者がいると母乳栄養の妨げに?香港・研究

今、授乳中の赤ちゃんがいらっしゃるご家庭で、喫煙者がいる場合はご注意!?
母乳栄養が推奨される中、タバコの煙が原因で、母親が自然と授乳を早く切り上げてしまうことが、香港大学の最新研究でわかってきました。

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喫煙と授乳の関係とは?

以前から、授乳中のママが喫煙することはタブー視されており、母乳を通じて、赤ちゃんへの健康被害があることがわかっていました。

しかし、同居するパパが喫煙者であったり、他の家族(赤ちゃんから見た祖父母など)にも喫煙者がいる場合の関係性はまだわかっていませんでした。

香港大学の研究では、香港にある4つの病院で、母親と赤ちゃんのペア約1200組を対象に、家庭中の喫煙習慣についてアンケート調査を行いました。

結果は?

その結果は、以下のようになりました。

  • 母親が喫煙者 20.5%
  • パートナーが喫煙者 29.2%
  • 家庭内に喫煙者がいる 11.3%

この結果をもとに、授乳との関係性を調べた結果、母親や他の家族の喫煙は、母乳栄養を早めに中止する傾向があることがわかりました。

また、家族に喫煙者がいない家庭の母親と比べると、喫煙習慣のある家族で、2人以上喫煙者がいた場合は、1年以内に母乳栄養を中止しているケースが約30%も高くなっていることもわかりました。
※参考:『母乳哺育医学』

香港での研究発表ではありますが、タバコの煙がいかに悪いかがうかがえる発表ですよね。

さいごに

日本でも、タバコの煙の二次被害「セカンドハンドスモーク」が問題となっています。
セカンドハンドスモークとは、本人がタバコを吸っていなくても、周りにタバコを吸う人がいれば、その煙によって健康被害が及ぶことをいいます。
成人した大人にも健康被害が及ぶのに、まだか弱い赤ちゃんに無害なわけはありませんよね。

まだ授乳中の赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、ママはもちろん、パパやほかの家族も、赤ちゃんがきちんと自分のママの母乳から健やかに育つよう、協力しましょう。