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ムダ遣いの罠を「行動経済学」から見ると?

人間の「ムダ遣いの罠」は行動経済学や生活経済学という学問で見ると、大きく4つの分野に分かれています。 試食や無料メイクサービス、家具の新調、「みんなと一緒」、「みんなそうしてるから」、バーゲンだから…etc.. 企業の購買意欲をかりたてるサービスにまんまとハマっていませんか?

4つのムダ遣いの罠とは?

  1. 返報性の原理:何かしてもらった時、お礼が必要?
  2. ディドロ効果:何かを新調すると他のものも新調したくなる?
  3. 確証バイアス:自分の希望を後押しするためにSNSの「いいね」を期待?
  4. アンカリング効果:バーゲンなど相対的な安さに惑わされる?

特に女性はこの4つの行動に陥りやすいので、1つずつ、検証してみましょう。

返報性の原理とは?

スーパーやデパ地下、土産物屋で試食があると、ついつい店員さんに「悪いな」と思って、本当は美味しくないのに、買ってしまったことはありませんか? また、洋服や化粧品を見せてもらっている時に、試着や、無料でメイクサービスを受けたら、断りづらくなって、似合っていない洋服や、色の合わない口紅などを買ってしまうのも、この原理からくるものです。 これが、ブランドバックや、家具、マンションなどと、モノの値段が高価になってしまうと、ただの衝動買いでは済まされません。 他に、人から物をもらうと、「お返しプレゼントしなくちゃ!」という行動も「返報性の原理」の1つですね。 貯蓄できない人は、試食しても「買わない」「断る」練習をしておくといいでしょう。

ディドロ効果

例えば、テレビを買い替えるとしましょう。 そうすると、新調したテレビにそぐわず、テレビ台が古めかしく感じたり、周りの家具や絨毯、カーテンまでも古めかしく感じ、大きなものをついつい買い揃えてしまう行動パターンです。 女性の場合、洋服を一揃い新調したり、メイクアイテムを全部新調したり、キッチングッズを特定のブランドに買い揃えたり、という行動も見られます。 こうした行動が「ディドロ効果」です。 小さなものでも、大きなものでも、買い替える時は、「これだけ」と固い決意を持って、臨みましょう。

確証バイアス

何かが強烈に「欲しい!」と思うことは誰でもあるでしょう。 特に、大きな買い物になるほど、勇気(?)がいるので、誰かに同意を求めたくなります。 友人や家族に、欲しいもののお話しをすると、たいてい「買っちゃえば!」と無責任な言葉が返ってきます。 SNSに投稿して、「いいね」がたくさんついたり、コメントがつくと、気分が高揚して、消費行動に走りやすくなります。 これが「確証バイアス」です。 中には、両親やパートナーなど、冷静な意見を出してくれる人もいますが、「●●さんが言ってた」とか「みんながいいと言ってた」などと言い訳する始末。 冷静にマイナス面も考慮した上で、購入すべきかどうか、判断しましょう。

アンカリング効果

最後は、ほとんどの人が陥ってしまう「バーゲン」です。 食品でも洋服でも、本当に欲しいのかどうかという冷静な判断よりも、「これ安い!」、「定価と比べて〇〇%もオトク!」という理由だけで消費行動に移ってしまうパターンです。 こうした行動は、錨(いかり/アンカー)を下ろすように、魅惑的な値引きの数字が判断基準となり、行動に影響を与えてしまうので、「アンカリング効果」と呼ばれています。

さいごに

こうした誘惑と日々戦いながら、生きているわけですが、行動の赴くままに、消費を重ねていると、高給取りであっても、貯蓄はほぼ遠くなります。 過去記事でご紹介したNMD(ノーマネーデー)を取り入れると、行動の歯止めがかかるのでオススメです。 実際の統計でも、年収1,000万円以上の人は、消費行動も多いので、年収500万円代の人よりも貯蓄総額が低いというデータも出ています。 消費行動が増えると、ムダなものも増えていき、今大流行の「片付け」ブームからも遠ざかり、貯蓄金額も一向に増えないこととなるでしょう。

参考文献