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先史時代の哺乳瓶が発見!太古の昔から人類は動物の乳を赤ちゃんに?

イギリスのブリストル大学の研究発表によると、先史時代の哺乳瓶とみられる器具が発見されたそうです。
その器具を分析すると母乳ではなく家畜の乳だということも判明!?
古来より人類は赤ちゃんを育てるために、「人工栄養」をおこなっていたのでしょうか?

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先史時代の哺乳瓶が発見

紀元前5,000年前「新石器時代」と呼ばれる頃の土器に、乳児にミルクを飲ませると考えられる器具が欧州で発掘されました。
その後、青銅器時代、鉄器時代を経て、乳児用の容器は一般的になっていったのでは?と考えられています。

古代の哺乳瓶には動物モチーフが?

発掘された容器は、乳児の手にあうよう、とても小さなサイズで、液体を吸うための「吸い口」がちゃんとついているそうです。
また、台座付のものや、動物のモチーフがあしらわれており、今でいう、キャラクターのような存在だったのでしょう。
しかし、これまでの研究で、吸い口がついた容器は、病人や障害のある人も使用できるため、乳児にミルクを飲ませる「哺乳瓶」だという決定的な証拠はありませんでした。

土器の残存物を分析すると家畜の乳と判明!?

そのため、研究では、ドイツのバイエルン地区で発掘された容器の残存物を分析。
化学分析と同位体分析の組み合わせによって、今まで困難であった、土器の残存物の分析に成功しました。
その結果、家畜と思われる、牛、羊、ヤギなど哺乳類の動物たちの乳であることがわかったのです。

古来から「人工栄養」が行われていた?

現代では、牛乳由来の粉ミルクを飲ませることを「人工栄養」といいますが、この発見により、古来より人類は母乳以外の哺乳類の動物の乳を、赤ちゃんに飲ませていたことが推察できます。
そして、「哺乳瓶」と考えられていた容器も、この残存物の痕跡で、「哺乳瓶」と言い切れるようです!?
※参考:『ネイチャー』2019年月 

さいごに

古来の子育てが垣間見える、アカデミックな発見にワクワクしますね。
古来のママたちも、母乳が出なくて悩んでいる人も多かったのでしょう。
こうした時期の人類が、家畜の乳を与えて、自分たちの子供たちの命を守ったことで、人類が大きく発展したのでしょう。