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欧米で話題のフォドマップ食事法、小児の治療にも有効か?NZ・研究

腸の健康を保つ食事法「フォドマップ食(FODMAP)」をご存知ですか?
日本でも推奨している医療機関が少しずつ増えてきており、欧米では既に一般化してきています。
数年後には、日本でも話題の食事法になるかもしれません!?
ニュージーランドの最新研究を見てみましょう?

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フォドマップ食事法とは?

「フォドマップ食事法」
はじめて聞く方も多いのではないでしょうか?
フォドマップ(FODMAP)とは、実は一般に「カラダにいい」と言われている食品が多く属しています。
近年の健康ブームで、それらを摂りすぎて、逆に胃腸や腸内環境が悪化して、内科を訪れる人が増え、世界中で問題となってきているのです。
「フォドマップ食事法」は次の項にあげる食品群を、少し減らして、胃腸の調子を整えるという食事法です。

フォドマップに属する食品群は?

「フォドマップ」とは、日本語で直訳すると「発酵性の糖類」という意味で、以下のような食品が含まれています。

  •  オリゴ糖
    ごぼう、えんどう豆、小豆、玉ねぎ、ヤーコン、きな粉、はちみつ、にんにく、豆腐、小麦、ブロッコリーなど
  • 乳糖
    牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム など
  • 果糖
    はちみつ、糖蜜、果物 など
  • キシリトール・ソルビトール
    シュガーレス菓子、プルーン、イチジク、マッシュルーム など
  • フルクタン
    ラッキョウ、アーティチョーク、アスパラガス、絹さや、えんどう豆、リーキ、タマネギ、ワケギ、ヤーコン、小麦など

「腸活」のために!? とせっせとこれらの食品を食べている人は多いのではないでしょうか?
わかりやすい例でいうと、金平ごぼうを食べ過ぎて、翌日、腸が風船のように膨満してきて気持ち悪い感じを経験した。
ヨーグルトを毎日食べているのに、かえって便秘になった、などがあげられます。

これらの食品の摂取を摂りすぎている人は、控えてみると、胃腸の働きが改善されるようです。それを「フォドマップ食事法」といういうのですね。
「フォドマップ食事法」は別名「低フォドマップ食」ともいうようです。

お子さんの胃腸障害にも「フォドマップ食事法」は有効

ニュージーランドのオタゴ大学の研究では、胃腸障害のある小児の治療食に「低フォドマップ食」は適していると、発表しています。
研究では、過敏性腸症候群のような機能性腸疾患で、「低フォドマップ食」の治療を受けた小児患者29名より、食事データを解析しました。

その結果、29名中、23名が(79%)の症状が改善されていたのです。
詳細は以下の通り。

  • 消化器症状が完全に解決したのは膨満感12例中11例名
  • 下痢15例中13例
  • 腹痛22例中17例

とのことです。
確率としては79%が「低フォドマップ食」で改善されたことになります。

フルクタンが一番の原因食材か?

そして意外なことに、フルクタンが一番、胃腸障害を起こしやすい食材となるようです。
特に小麦はパンやお菓子、加工食品など多様な食品に入っているので、注意が必要ですね。
※参考:『JGHオープン』2019年8月

さいごに

本来なら「カラダにいい」と思われている野菜や発酵食品。
これらの食品も、やはり「摂り過ぎ」は禁物ということがわかりましたね。

健康ブームがあると、特定の食材ばかり食べる「ばっか食べ」が加速するので、数年後に新たな病例が出てきています。
いろんな食材を少しずつ、バランスよく食べるようにしましょう。