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発達障害の人が避けるべき食材~白糖、小麦粉etc.

昨日の記事に引き続き、発達障害と食生活の関係について、本日は続編として、具体的な食べ物について触れていきます。
少しおさらいをしますと、発達障害は生まれつきの生活や環境だと思うと、絶望的に感じますが、食生活を改善すると、症状が軽減する可能性が高くなるということでしたね。
本日は、どんな食材が発達障害を招くのか、どうして避けなければいけないかなどの詳細を見ていきましょう。

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白糖(砂糖)

一般に「砂糖」をさしているものは、白く生成された上白糖のことです。
グラニュー糖もこれに含みます。
発達障害の人は腸内でカンジダ菌が増殖しているケースが非常に多いとのこと。
一般にカンジダ菌は常在菌として健康な人たちの腸にもいるのですが、善玉菌が優位だと腸内で問題を起こさず、さほど増殖しない菌です。
しかし、加工食品やインスタント食品、菓子類、パン食の摂取が多いと、砂糖の摂取が多くなり、この砂糖がカンジダ菌の好物なので、善玉菌の働きが弱まり、カンジダ菌が増殖するようです。
テンサイ糖など糖質を含んでいても、オリゴ糖として善玉菌のエサとなる砂糖に変える必要があります。

人工甘味料

糖質ゼロを謳った、安価な菓子類は、アスパルテームという人工甘味料を多く使っています。
カロリーが抑えられ、血糖値の乱高下を防げるので、一見よさそうに思いますが、アスパルテームの主原料はアスパラギン酸です。
アスパラギン酸は程度の摂取は疲れをとるなど良い働きをしますが、血中濃度が高くなると有害になり、脳内の神経伝達物質の働きを過剰に活性化させ、神経を興奮させ、イライラや癇癪を引き起こす場合があります。
ちなみに人工甘味料と間違えられやすい「エリスリトール」は天然由来のもので、人工甘味料とは別物なので、利用しても問題ないでしょう。

うまみ調味料

代表的なものが「グルタミン酸ナトリウム」といううまみ調味料です。
これは食品にうまみを出す添加物で、発達障害と診断されている人は症状を悪化させるケースがあるので要注意です。
グルタミン酸は、神経伝達物質の1つで、本来なら脳神経を興奮させて記憶力や学習能力をUPするものです。
しかし、発達障害の人は脳内に過剰にグルタミン酸が放出されているために、脳神経がいつも興奮状態で落ち着きがなくなっているので、それ以上補給してはいけない物質なのです。
グルタミン酸は適量なら記憶力や学習能力が高まり、いい方向になりますが、過剰に放出されると、多動やイライラを悪化させます。
発達障害だと診断されていない人でも、イライラや落ち着きのない状況に陥る時は、脳が興奮してグルタミン酸が過剰に放出されている状態だと考えられているので、うまみ調味料によってさらに増やす必要はないのです。
グルタミン酸ナトリウムはインスタント食品や加工食品、そして野菜や肉、魚などを和えるだけで簡単に本格メニューができると謳っている中華料理の基、餃子のもと、マーボー豆腐のもと、鍋物のつゆ、カレールー、パスタソース、シチューの基などのインスタント調味料も要注意です。
特に後者は自分で食材を揃えて調理するので、自炊しているように錯覚してしまいますが、これらの調味料が有害となる場合があるのです。

小麦製品

発達障害の人たちは統計によると、消化酵素が不足していたり、消化機能に異常があることが多いため、唾液に含まれるアミラーゼ、胃の中の消化酵素ペプシンなどが不足している状態です。
そのため、食べ物が十分に消化吸収されません。
特に小麦粉製品は、全粒粉のものであっても、小麦特有の「グルテン」が腸内にへばりついて、健常者の人でも消化しにくく、腸に炎症を起こしやすいと考えられているので、発達障害と診断された人は、それ以上に難しいと言われています。
そのため、小麦製品は、全粒粉のものであっても、症状が改善されるまで徹底的に排除するのが望ましいそうです。
米粉で作った菓子類やパンもあるので、それらにシフトしてみましょう。

牛乳・乳製品

牛乳や乳製品には、カゼインというタンパク質が存在し、これも消化機能が弱っている発達障害の人たちが、消化吸収しにくく、腸に炎症を起こしやすい食品となります。
チーズやヨーグルトなどの発酵食品であっても、症状が改善に向かうまでは避けるべきでしょう。

水銀が蓄積されやすい魚マグロ、金目鯛を避ける

魚介類はDHAやEPAを含むので、一般に、脳神経を良くし、腸内環境にも悪い影響を与えないとされていますが、神経系に障害を及ぼす「メチル水銀」が溜まりやすい魚は避けたほうがいいでしょう。
大型回遊魚であるマグロや深海魚である金目鯛は特にこのメチル水銀の含有量が高いと言われています。
メチル水銀は、消化機能が正常であれば、尿や便、髪や爪が伸びる時に一緒に排泄されるものですが、発達障害の人は消化機能が弱いため、体内に蓄積されてしまい、脳神経に影響を与える恐れがあるので、避けるようにしましょう。

マーガリン、ファストブレッドなど

マーガリンやファストブレッドなどはトランス脂肪酸を含み、海外では使用禁止となっている国が多いのですが、ここ日本では多く摂り過ぎなければ、食品加工に添加していいことになっていますし、マーガリンや菓子用の油脂ファストレッドにも含まれています。

マーガリンは特にパンなどにつけると美味しいので、国の基準値を上回る量を食べている人が多いのが現実です。
また大手食品メーカーが製造するパンや菓子類にはほとんどこれらが含まれています。
これらはやはり消化が悪く、腸を炎症させたり、血管をつまらせて動脈硬化や心臓病の原因になることがあるので、発達障害の人はなおさら避けるべき食べ物です。
※参考書籍:

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さいごに

大きく7つに分類された以上の食品を徹底的に避けるだけで、腸の炎症が治まり、その影響で脳の神経経路も改善されるので、発達障害特有の症状が早ければ2ヶ月ぐらいで軽減されていくことが、近年の研究でわかってきています。
投薬では副作用などが心配ですが、これだけ腸や脳に悪影響を及ぼす食材が解明されているので、発達障害の疑いがある人や、イライラや落ち込みが激しい人などもぜひご参考にしてみてください。