AnnaBabyTokyo

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子どもは熱中症になりやすい?輻射熱に注意!

今年も連日の猛暑で、各地で熱中症のニュースが流れていますね。
ニュースを注意してみていると、小さなお子さんや高齢者の方が亡くなっているケースが多いことにお気づきでしょう。
特に小さなお子さんは、輻射熱(ふくしゃねつ)に影響しやすいと考えられています。
詳細を見てみましょう。

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実際の気温よりも身体はプラス5度高く感じる?

天気予報でよくみる「暑さ指数」(WBGT)をご存知ですか?
これは、気温と湿度、そして輻射熱をあわてた数値です。

暑さ指数=気温1:湿度7:輻射熱2

という式で表されます。
この式は覚えなくてもいいのですが、天気予報の気温だけで暑さを判断しがちですが、その日の湿度や、輻射熱も加わるので、気温よりももっと温度は高い? と覚えておくといいでしょう。
体感温度としては、気温にプラスして、5度高めと考えてちょうどいいともいわれています。

輻射熱(ふくしゃねつ)とは?

ここで出てきた「輻射熱」とはいったい何のことでしょう?

あまり聞きなれないかもしれませんが、アスファルトやコンクリート壁からの日光の照り返し温度のことと言います。
アスファルトやコンクリートは実際の気温よりも熱を含んで、かなり高温になっていますね。
炎天下の中で道路にモノを落として拾ったときに、アスファルトが熱い! と感じたことがあるでしょう。
この照り返しは、150cmぐらいの高さまで影響するので、まだ身長の低いお子さんは、大人が感じるよりも、輻射熱の影響をもろに受けるので、熱中症になりやすいと考えられています。

また小型犬の散歩も、夏場は夜間の散歩の方がいいと言われるのは、アスファルトの熱をもろに受けるからです。
※参考:環境省HP

高齢者の熱中症は、暑さを感じにくいから

高齢者も、猫背がひどくなると、実際の身長よりも低くなるので、輻射熱の影響を受けやすいといえますが、小さなお子さんほどではありません。
しかし、高齢者は、加齢とともに、感覚機能が低下しているので、身体は暑さによる影響を受けているのに、暑さそのものを感じなかったり、のどの渇きにも気づかないので、冷房を入れたり、水分を補給する必要がないと感じ、そのため脱水症状を起こして熱中症にかかり、死に至るケースもあるのです。
冷房代の節約のため、高温多湿の部屋に閉じこもっているのも、熱中症の原因となるので、ガマンは禁物です。

さいごに

汗をかきたくないので、水分を控えめにする人も多いと聞きますが、汗は冷房のない環境での、身体の温度調整を行うために必要なものです。

汗を出すことで体内の水分をふきだし、肌表面を冷やすという作用も兼ねているので、自然の摂理にさからうのはいけないということですね。

のどの渇きや、「暑い!」と感じる感覚を大切にして、冷房や水分補給で熱中症を予防しましょう。