AnnaBabyTokyo

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精神安定につながるパンとは?

朝食にパンを食べるご家庭は多いことでしょう。
きっと、朝食にご飯を食べるよりもパン派の方が多いかもしれませんね。
そんなパン食が「キレやすい子」「情緒不安定の子」を増やしている原因とも言われていますが、食べるパンの種類を変えると改善されるかもしれません!?
フィンランドの最新栄養研究を見てみましょう。

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白パンを食べると精神不安に陥りやすい?

パン食派の人は、ご飯派の人よりも、圧倒的にうつ病やキレやすいなどの精神疾患にかかりやすいという報告が多数上がっています。
それは白く精製された小麦粉でできたフワフワのパン、いわゆる「白パン」も原因食材の1つにあがっており、食物繊維が小麦粉の精製過程でなくなっているためと考えられています。
食物繊維の少ないパンばかりを食べていると、血中のセロトニン濃度が高くなります。
セロトニンは、脳内で感情や気分のコントロールを司る神経物質ですが、セロトニンが過剰に分泌しすぎると、キレやすくなったり、イライラ、言い知れぬ不安感などに襲われます。

全粒粉パンやライ麦パンに替えると健康に!?

東部フィンランド大学の栄養研究によると、白パンなど食物繊維をほとんど含まないパンではなく、ライ麦パンや全粒粉パンをよく食べている人は、血中セロトニン濃度が白パン派の人よりも低いことがわかりました。

研究では、15人の成人を対象に、1日6~10枚の白パンか、全粒粉パンやライ麦パンをランダムに食べてもらい、4週間に渡って、毎週採血をして、セロトニン濃度を確認しました。

その結果、全粒粉パンやライ麦パンなどの食物繊維を多く含むパンを食べていた人たちは、白パン派の人よりも、特にセロトニン濃度を有意に低下させることがわかったのです。

また、マウスを用いた実験でも、同様の結果が得られたとのことです。

研究者たちは、以前から全粒粉穀物のパン類は糖尿病のリスクを軽減することがわかっていましたが、この研究で、それは血中セロトニン濃度の低下と関連するしていたからだろう、と述べています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

「セロトニン」は、何となく、精神安定をもたらす脳内物質だと認識している方も多いと思いますが、過剰に分泌されると、逆に情緒不安定になるのですね。
お子さんのおやつによく使われるお菓子の多くも、白く精製された小麦粉が使われています。
お子さんが「キレやすい子」「情緒不安定」に陥らないように、そしてパパママのイライラやうつ気分も、こうした食べ物が原因かもしれないので、小麦製品は全粒粉のものにチェンジしておきましょう。
全粒粉小麦粉は、近年の健康ブームで、一般のスーパーでも買えるようになりました。
全ての小麦製品を全粒粉に替えるのは難しいと思いますが、日常づかいの小麦粉は少々割高でもストレスや健康のために全粒粉のものを取り入れておきたいですね。