お子さまが通っている学校にウォーターサーバーは設置されていますか? 学校にウォーターサーバーが設置されていると、小児肥満や思春期の肥満予防になるという研究が発表されました。
学校にウォーターサーバーがあることのメリットとは?
アメリカのイリノイ大学の研究によると、学校にウォーターサーバーが設置されていると(特に学食やカフェテリア)、昼食時に子どもたちが水を飲むようになり、翌年の過体重の予防になることがわかりました。
この調査は、学校にウォーターサーバーを設置して、子どもの水摂取を増やす目的で行われ、その設置に伴い、社会的コストの効果を見積もる意味でも行われたものです。
調査期間は、2009年から2013年に、ニューヨークの小・中学校1,200校を対象に行われたもので、ウォーターサーバーを設置すると、子どもの水摂取量が3倍に増加し、1年後の過体重のリスクが大幅に減っていることがわかったのです。 ※参考:『小児肥満』
ウォーターサーバー設置のコストは?
上記の研究では、学校にウォーターサーバーを設置する取り組みを全国区で実施した場合の費用対効果も算出されました。
学校単位でウォーターサーバーを設置する際のコスト増は、推定で、学生1人当たり18ドルになるようです。
しかし、利益は192ドルとなり、子ども1人当たり174ドルの純便益が生じる計算になるそうです。 この計算では、ウォーターサーバー設置を全国的に導入すると、57万件もの小児肥満を防ぐことができ、生涯では総額131億ドルもの費用を節約できるとのことです。
そして支出1ドルで節約できる総費用は14.5ドルほどと見積もられています。 ※参考:『小児肥満』
さいごに
お子さんが肥満になると、学力が低下し、健康面でも様々な病気を引き起こすので、余分な医療費や塾代がかかることにもなりかねません。
ジュースなどの甘い飲料ではなく、水の摂取量を増やすだけでお子さんの健康を守れるなら、ウォーターサーバーの設置は、安いものなのかもしれませんね。
もし、お子さんの学校にウォーターサーバーがないようなら、父母会を通じて、学校に申し出てみるのもいいでしょう。
そしてご家庭では、ウォーターサーバー設置とまではいかなくても、食事やおやつの際、甘い飲料ではなく、水も一緒に摂るよう、見守ってあげましょう。
がぶ飲みはいけませんが、お子さんの成長に応じて、そして熱中症対策にも、水の摂取量を増やしておきましょう。