これから冬に向けて、乾燥が気になる季節ですね。
お子さんに多い、湿疹やアトピー性皮膚炎の対策に、ビタミンDの摂取が良いことがわかってきました。
エジプトの最新薬理学研究の詳細を見てみましょう。
ビタミンDサプリで皮膚疾患が軽減!?
エジプトのマンスーラ大学の研究によると、ビタミンDのサプリメントで、重度のアトピー性皮膚炎や湿疹のある子どもの症状が軽減される、との報告が発表されました。
研究では、約100名の炎症性皮膚症状のある小児患者を対象に、調査が行われました。
子どもたちは、2つのグループに分けられ、1群は毎日高用量のビタミンDサプリメントが与えられました。
一方の対象群はプラセボのサプリが与えられました。
その後、12週間、観察したところ、前述のような結果となったのです。
どのぐらいの効果が期待できるの?
詳細結果も見てみましょう。
炎症性皮膚症状の軽快度は、プラセボ群の約42%に対して、ビタミンD摂取群では、約56%と、統計的に見ても、改善が明らかでした。
この結果をふまえ、研究者たちは、
ビタミンDのサプリメントは、重度のアトピー性皮膚炎を改善するのに、効果的な補助療法となる可能性が高い。
と述べています。
※参考:『薬理学研究と展望』
さいごに
皮膚疾患はステロイドなどの塗り薬が処方され、一時的に良くなりますが、根本治療になっていないのが現実。
ビタミンDのサプリで、軽減できるとは驚きですね。
ビタミンDは鮭やキノコ類など、一部の食品から摂取できますが、食品からは十分な量が摂取できません。
サプリメントを有効利用して、寒い時期の湿疹や、乾燥肌対策に役立てましょう。