コロナ禍で、どこの国も都心部を離れる人が増えていると聞きますが……。
実際はどうなのでしょうか?
イギリスの最新・ネット調査研究の詳細を見てみましょう。
社会のIT化で人々は都会の中心部に引き込まれた?
イギリスのブリストル大学の研究によると、インターネットと情報通信技術の普及によって、人々は都会の中心部に引き込まれるようになったそうです。
ネットの普及で、素早くデータにアクセスしたり、地球の裏側に国の人たちとネットを介して顔を合わせてお話できるようになりました。
しかし、技術力の進化は、結局、都心部からの脱出にはつながってないそうです。
都会から離れ、郊外の、のどかな街に移転して仕事する人は、実際にはさほど増えてないようですね。
集積の経済
人の行動パターンは、伝統的に、同じ分野の企業は、生産コストを削減するために一ヵ所に集まる傾向があります。
これは、「集積の経済」という名で知られる行動パターンです。
最先端のテクノロジーが大幅に成熟した昨今、都心部にいる必要はないと考えられていました。
しかし社会のIT化の影響は、都市人口を分散させることではなく、「都市人口の強化」につながっていたそうです。
アメリカの小都市、大都市でも同様?
研究チームは、イギリス国内の主要な都市部だけではなく、アメリカの小都市や大都市も、インターネットを利用して社会のIT化の影響を調査しました。
その結果、アメリカの都市部での同様に、むしろ都心部の人口集中に拍車をかけていることが判明したのです。
ITの普及で、都市部に人を呼び込んでいたのですね……。
ITの普及は、ビジネスの代替が可能だと思われていましたが、実際のビジネスの多くは、補完的だということもわかったのです。
小都市の反映にITか役立つ
「集積の経済」の法則で、小都市を成長させるにも社会のIT化は役立つとも考えらています。
地方都市では、市内中心部のビジネスの蓄積が、代替可能ではなく、補完的であれば、マンパワーが必要ということになります。
この要領で人が集まれば、小都市の成長も叶うかもしれないとのこと!
※参考:『プロスワン』
さいごに
今は、コロナ禍でテレワークが中心となっていますが、対面でなければできない仕事も多々あります。
都心部で働いている人々にとっては、やはり中心地から離れるのは難しいようですね。