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加糖飲料に中毒性?成長期は特に控えよう!米・研究

加糖飲料やスイーツを頻繁に摂っていると、糖尿病や肥満の他、慢性疾患にかかりやすいことは、周知のとおりですね。
これは大人だけではなく、お子さんの小児糖尿病や小児肥満などにも繋がることです。
アメリカの最新栄養研究でも、特にお子さんが加糖飲料を頻繁に摂ると、中毒症状が現れることがわかってきました。

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砂糖は麻薬と同じ?中毒症状が!

加糖飲料やスイーツを頻繁に摂ると、些細なことでキレやすくなる「シュガーハイ」や「甘味依存症」など、精神状態にも悪いことがわかっていますね。
アメリカのカリフォルニア大学デイビス校の栄養研究では、13~18歳の子供たちを対象に、3日間だけ、加糖飲料やスイーツの摂取を禁止したところ、中毒症状が出てきたこ子供たちは、総じて日頃から加糖飲料(ジュース、砂糖の入ったコーヒーや紅茶、コーラやファンタなどの炭酸飲料)や菓子類をよく摂取しており、3日間だけそれらを断つように制限すると、とたんに頭痛や、切望などの禁断症状が出始めたということです。

この研究に参加したのは25名の子供でしたが、全員が研究開始日の前日までに1日平均3本は加糖飲料を摂取するのが習慣となっていました。
またこうした加糖飲料を飲んでいる子どもたちは、全員が過体重であったそうです。

中毒症状の詳細とは?

研究者たちはまず、最初の5日間、いつも通り加糖飲料を飲んで過ごしてもらい、その後、3日間だけ、水か無糖の牛乳のみを飲んでよしとし、彼らの様子を見ました。
子どもたちには、参加費が支払われることになっていたので、3日間だけは加糖飲料をガマンしてくれたようです。

その3日間を無事、乗り切った子供たちは、日頃の加糖飲料の中毒症状が出て、頭痛、勉強やスポーツなどの作業意欲の低下、満足感の欠如、集中力の低下、加糖飲料や菓子類を切望などなど、全体的に、ウェルビーイング(精神的、身体的、社会的に良好な状態のこと)が低下することもわかりました。

これは、加糖飲料による中毒症状で、少々つらいですが、この時期を通り過ぎると、やがて中毒症状は治まっていきます。
しかし、つらいからといって、また元の加糖飲料を摂取する生活に戻すと、やがて、肥満や糖尿病など、何かしらの慢性疾患にかかる確率が高くなってしまうとのことです。
※参考:『食欲』2019年2月号

さいごに

お子さんの3時のおやつは、本来はスイーツを与える時間ではなく、成長期において、3度の食事では十分な栄養が摂れないため、栄養補給の意味で3時頃に間食を与えるのが目的です。
しかし、13歳以降になると、3度の食事で食べられる量も増えていくので、必ずしも3時のおやつは必要ありません。
また近年では3時のおやつは時代と共に「スイーツを食べる時間」と違う認識が広がってしまいましたが、お子さんに甘いジュースや炭酸飲料、お砂糖たっぷりの菓子類を毎日毎日与えていると、中毒症状に陥ってしまいます。

もしお子さんが、頭痛持ち、集中力がない、文句ばかりで満足することを知らない子に育っていたとしたら、お菓子や加糖飲料が原因かもしれません!?

また大人も、スイーツや加糖飲料の摂取は、同様に中毒症状が現れるので、クセになっている人は控えていきましょう。

年末年始は、クリスマスケーキに始まって、お年賀、帰省土産にお菓子を食べる機会も増えるので、気を付けたいですね。