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子どもの「座りすぎ」は思春期のうつ病のリスクが高くなる?イギリス・研究

今のお子さんは、昔の子どもよりも身体を動かす機会が減り「座りすぎ」傾向が懸念されていますね。
小さい頃からの受験勉強やTVゲームと、座ったまま勉強したり、遊んだりすることが多くなりました。
またイギリスの最新の精神医学研究で、お子さんの「座りすぎ」は思春期にうつ病なるリスクが高い、という報告も出てきています。
詳細を見てみましょう。

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子どもの「座りすぎ(座位時間)」は思春期のうつ病リスクを高める?

イギリスのユニバーシティ・オブ・カレッジ・ロンドンなどの共同研究によると、子どもの座位時間が長いと、思春期の抑うつ症状のリスクが増加することがわかってきました。

研究では『親と子のエイボン縦断研究』により、思春期の地域コホートのデータが解析されました。
それをもとに、12歳・14歳・16歳を対象に、「座位時間」「身体活動(軽度・中程度から強度)」について加速度計を用いて計測。
そして「座位時間」「身体活動」と18歳時のうつ病リスクとの関連を調査しました。

身体活動(運動)レベルが高いほど、うつ病リスクが低下!

調査の結果、18歳時のうつ病リスクは、12歳・14歳・16歳時点で、軽度の身体活動を1日1時間ほど増加するだけで、低くなったそうです!
うつ病リスクは、座位時間が短い者と比べると、座位時間が長い者や座位時間の平均値の者ほど、高くなっていたのです。

また、身体活動が軽度であっても、継続して毎日行っている者や、身体活動が高い者は、うつ病のリスクが低くなることもわかりました。

さらに12歳時で、身体活動が中等・強度であった者は、ほぼうつ病の関連が見られなかったようです。

座位時間が長く、運動習慣がないと18歳時にうつ病のリスクが高まる

研究者たちは、この結果をふまえ、

12歳までの間に1日の大半を座って過ごし、運動習慣がほぼない場合、18歳でのうつ病リスクが高くなるようだ。
また「ヒトの精神」の健康に良いことは、必ずしも「強度な身体活動(本格的なスポーツ)」だけではない。
座っている時間を1日1時間でも減らし、たとえ軽度な運動であっても、毎日継続して取り入れることが、一番うつ病になりにくいようだ。

と述べています。
※参考:『ランセット精神医学』

さいごに

この研究は、イギリスでの調査結果ですが、日本でもお子さんのうつ病は増えてきています。
本格的な運動を取り入れなくてもいいので、毎日合計1時間ほど歩いたり、体操したりする時間を設けてあげましょう。