AnnaBabyTokyo

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ランニングなどの持久力系運動はアンチエイジングに

ランニングや水泳、自転車、クロスカントリーなど、いわゆる「持久力系運動」を取り入れると、カラダのあらゆる部位の老化が防げ、寿命だけでなく、様々な健康度がUPすることがドイツの最新研究でわかってきました。

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持久力系運動を半年間続けると!?

ドイツのライプチヒ大学の研究では、健康ではあるが、運動習慣のなかった若年層266名を対象に、半年間、運動習慣を取り入れてもらい(【C】グループを除く)、経過を観察しました。
対象者は3つのグループに分けられ、以下のようになっています。

  • 【A】持久力系運動(主にランニング)
  • 【B】抵抗系運動(激しい運動:速度の速いマラソン、エアロビクスなど)
  • 【C】対照群としてこれまでの生活習慣を変えない

【A】と【B】のグループは、1週間の合計で45分以上実行に移してもらっています。
そして研究開始から半年後、終了時の白血球のテロメアの長さと、テロメラーゼ活性を測定しました。
そうすると、【A】グループが【B】に比べて、平均2~3倍テロメラーゼが活性化しており、有意にテロメアも長くなったことがわかったのです。
※参考:『欧州心臓雑誌』2018年11月

テロメアとは?

テロメアは、血液中の染色体の末端に存在するもので、細胞分裂が行われるたびに、短くなるので、年を重ねるごとに短くなっていきます。
しかし高齢になっても若々しい人、40代以降でも実年齢よりも10歳以上若く見える人たちはテロメアが一般の人よりも長く、カラダの中が、真の意味で若く、アンチエイジング対策が出来ている人、ということになります。

テロメアを長くするのに、テロメラーゼが活性化する必要があるのですが、そのためには、前述の研究の通り、持久力系運動が効果的なのでは? ということがわかったのです。
確かに、美魔女と呼ばれる女性や、イケダンと呼ばれる男性は、運動やストレッチなどを取り入れ、努力していますよね。
高齢者でも美しい令人は、ランニングとまではいかなくても、よく歩くなど、カラダを動かしています。

アンチエイジングはテロメアの長さが鍵!

「テロメア」は、生物学をベースとした栄養や医療系の専門用語ですが、NHKの特集番組でもよく紹介されているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
「カラダの中からキレイに! 健康に!」という言葉を聞くようになって久しくなりますが、どんなに健康にいいと呼ばれる運動や食材、化粧品などを取り入れても、テロメア―ゼが活性化してくれないと、テロメアは短くなる一方で、真のアンチエイジングにはならないのです。

テロメアは健康や美容面だけでなく、短くなってしまうと同時に細胞も老化するので、例えお子さんでも、様々な病気を引き起こします。
テロメアの長さが「生物学的年齢」を決定しているので、テロメアを意識した生活習慣を心がけましょう。

食生活では?

持久力系運動は、文字通り「持久力」が必要なので、しばしば「スポーツ性貧血」がおこりやすいという欠点も持ち合わせています。
これは持久力系に限らず抵抗系運動など激しいスポーツでも言えることですが、急にカラダを動かすと、その衝撃で赤血球が破壊して、フラフラとした貧血状態になることを意味します。
貧血は女性や子供のイメージがあるかもしれませんが、成人男性でも注意が必要です。
赤血球がスポーツの衝撃で壊れやすくなるので、日頃の食事から、鉄やタンパク質、そして鉄がカラダに吸収するのを手伝うビタミンCが不足しないよう、補っておきましょう。
レバー類、赤身魚、あさりや牡蠣、ひじきやほうれん草などから鉄&タンパク質、そして野菜類でビタミンCを摂るように心がけましょう。